中公文庫<br> 魚派列島―にっぽん雑魚紀行

中公文庫
魚派列島―にっぽん雑魚紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 309p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122029705
  • NDC分類 596.3
  • Cコード C1195

内容説明

北は北海道羅臼の凍れる海で魚鱗にまみれ、南は沖縄県石垣島白保の魚湧くサンゴの海に立つ…。その土地土地でしか味わうことのできない雑魚の魅力を追い求め、日本各地の漁場に足を運ぶ。自然の恵みに感謝しつつ、獲り、さばき、食べる、痛快体当たり紀行。

目次

豊かなる海の音を聴く―三重県紀伊長島町
海は味の演出家である―山形県飛島
丹後の海で妙魚にあう―京都府丹後町間人
駿河の海に奇天烈世界を見る―静岡県戸田村
春風渡る淡海に湖魚が泳ぐ―滋賀県琵琶湖沖島
魚湧くサンゴの海に立つ―沖縄県石垣島白保
北の無人島で自給自足の大饗宴―北海道渡島小島
魚あふれる韓国の街、麗水を歩く―韓国麗水〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

4
海の生き物好きとして、とても面白かった。釣り好きのノンフィクションライターが、漁の本命ではない「雑魚」を各地の現場に追った、エッセイ風味のルポ。著者の感性が素朴かつ繊細で、要するに「良いオヤジ」。雑魚として登場する不思議な生き物達に対し、漁の現場で素直に驚き、しっかり味わい、自分の感じるままに書いている。現場の人達に対しても、ベタベタせず、力まず、しかし静かに寄り添う。この姿勢が心地よい。社会派的に、環境汚染・外来生物・捕鯨・過疎・食習慣等で語るのも良いが、まず好きでなければ始まらないと感じた。2015/01/31

たそがれ

1
各地の小魚とその漁法、料理法の紀行文。土地の人、生きざま、佇まい、自然の恵み、人間の知恵、人間の生きる力といったものが伝わってくる。それぞれ喰らいに出かけたくなります。20年くらい前に書かれているので未だ健在なのか心配ですが。2014/03/31

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