内容説明
古来、日本人は魚と深くかかわってきた。「桜鯛」「花烏賊」「鯖火」など、歳時記をひもとけば美しい季語が見出される。魚の行動や習性を利用した漁法を研究するかたわら、俳句をたしなんできた著者が、科学的にそして抒情豊かに、魚を詠んだ俳句を鑑賞する。
目次
春(鰆;春の初鰹;浮鯛;桜鯛;鯛網;魚島;鰊 ほか)
夏(マンボウ;鯖火;夏の旗魚;石首魚;伊佐木と石鯛;目張と目光 ほか)
秋(太刀魚;秋刀魚;秋刀魚網;秋刀魚焼く;鰯;鰯網;秋鰹 ほか)
冬(鰤起し;鰤網;鱈;鱈と幽霊網;海豚;鮫;捕鯨 ほか)
季語のなった魚たち(季語のなった魚たち;船霊;魔法の餌;南無エビスさま;漁火;鎌倉と初鰹;チカ ほか)