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寄生
東屋
浮舟1
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
16
浮舟、彼女が登場すると長かったこの物語もラストスパートに突入し、展開に弾みがつき始めるのを感じる。自分が窯変に惹かれる要素のひとつは「女性キャラに関する新発見、再発見」なのだが、宇治十帖に登場する三人の姫君については今のところイメージを一新するような描写がない。源氏存命のパートに比べて読むスピードが停滞している理由がそれなのだが、浮舟の見せ場であるラスト一巻でどう描かれるか?2022/03/25
蛸墨雄
3
さて、すごく面白くなってきた。身分とか本当にこの時代の人々は今とぜんぜん違うことにがんじがらめにされていてちょっぴり可愛そうにすら感じる。現代人であるのなら恋愛の自由を謳歌したいと思った(不倫とかはだめだけどね)。残り一巻、じっくり味わいたく思います。2019/01/07
NORI
1
読みやすい。その帖開始時の年齢付き人物相関図が記載されており、理解の助けになる。
madhatter
0
再読。確かに浮舟は自己主張が薄い女ではあるのだが、当代の二大貴公子(内面に問題があるとは言え)に言い寄られたら、「どちら!」とはっきり言うのも難しいような。まあ気持ち的には薫に傾いているのだろうが、その薫がそもそも女は必要でも女に冷たい厄介な男である上、浮舟も大君の代替品としか捉えていない節があるからなあ。だからと言って匂宮にぐらつくのもどうかとは思うが、何となく彼女自身の弱さもわかる気はする。2012/08/12