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出版社内容情報
漫画の神様・手塚治虫の『新宝島』を読んで衝撃を受けた満賀道雄と才野茂は宝塚の手塚宅を訪れ、その真摯な取り組みに感銘を受け、志を新たにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
39
進路を決める高3。2人は相変わらず、マンガ書きに熱中。上京のための資金稼ぎに、大人向け雑誌への投稿。勝ち抜くために合作を決める。ペンネームは憧れのあの人に因んだもの。3学期。漫画家にまっしぐらの決意が固い才野。叔父の勧める新聞社に揺れる満賀。…高校3年生というのは大きな岐路に立たされる1年である。進学か就職か、どこの大学か、どんな職業か、故郷を離れるか、留まるか。卒業があり、別れもある。後から思い起こす時、青春の青さのピークがここにある。過ぎた後、人生の景色は大きく変わる…次巻へ。物語はその先に行く。2024/02/25
スター
38
この巻も面白かったです。2人だけの雑誌を作る満賀と才野。 一方手塚治虫の「ジャングル大帝」が「漫画少年」で連載開始。 満賀と才野は、その「漫画少年」はじめ「アサヒグラフ」など、雑誌への投稿を続けるのだった。2022/03/01
森林・米・畑
35
旅先にて久々読み返した。文庫版は字が小さくて疲れた〜という印象。高校卒業近くなり、漫画と就職で思い悩む。ちょっとしたハプニングや熱い友情、これから漫画家になるんだ!といった思いに、満賀道雄や才野茂に自分を重ね合わせられるのが良いと思う。2024/04/17
アポトキシン
28
この漫画は、A先生の実体験に基づいて描かれているので、資料的価値が高いと思った。満賀も才野も、学校での立ち位置は強くないが、まんがを描けるという他の人には無い武器を持っていた。ケンカが強くて威張れるのは学生の内だけだが、まんがは磨けば一生ものの財産になる。また、二人とも手塚治虫を敬愛していたからなのか、初期の作風は手塚氏に限りなく近いと感じた。これから二人が、独自のカラーを作品に出していくのが楽しみだ。2023/05/05
gtn
25
合作することも、進学せずに漫画家になることも、Fの提案だったことを知る。その度に揺れ動くA。劣等感の表れだろう。だが、親友であることは確か。恥かくこと覚悟で、同級生に脅されていることをFに告白し、無事解決。一人で悩みを抱え込んで、結果オーライだった例を知らない。2023/05/07