文庫マ   2- 2
君主論 新訳

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  • 商品コード 9784122022720
  • NDC分類 311.6
  • Cコード C1131

内容説明

小国が群立し絶え間ない戦火に脅かされる十五世紀末のイタリア。祖国フィレンツェの危機的政治状況のなか、マキアヴェリは官僚政治家としての第一歩を踏み出す。豊かな外交経験に裏うちされた現実的な歴史把握と冷徹な人間認識は、彼の名を不朽のものとした『君主論』に結実する。本書は、あらゆる道徳の仮面を剥ぎとり、力の概念による政治独自の運動法則をうちたてた名著の新訳に、近年の研究成果を盛り込んだ訳注を付した決定版である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんすけ

19
《図休再読25》 年齢を経るとともに読み易くなる。 20歳前後の時点では、下記などはとても理解できなかった。 「人は、慎重であるよりは、むしろ果断に進むほうがよい。なぜなら、...。運命は、冷静な行き方をする人より、こんな人の言いなりになってくれる」第25章 だが35歳を過ぎたころから、理解できるし納得できるようになった。 今でも世間一般は行動を起こす際には慎重であれ、と教える。 だが現実世界に出ると慎重であったが為に人から出し抜かれることは結構多い。何度も性悪説が正しいのだろうかと悩んだものだ。2020/05/25

ようはん

16
歴史好きな立場だと君主とは云々といった辺りよりはマキアヴェリが生きた時代の複雑なイタリア情勢やマキアヴェリの生涯辺りの方が面白かったかな。謀略渦巻くイタリア諸勢力にフランスやオスマン帝国等の脅威を見ると冷酷な手法に成らざるを得ないんだろうな。2020/10/24

吉野ヶ里

12
マキャベリむかつく。心がないよ君には! マキャヴェリは君主であること自体に目的を置いているように見えるが私は君主であることは手段に過ぎないと考える。王たるものには、そこから望む憧憬がなければならない。よって、君主であるということだけを維持する技術的な彼の考え方を私は好まない。けれど、技術的に確かであろうことは多く、学ばねばならぬことが多いことも認めざるをえない。民衆というものは消すか、頭を撫でてやらねばならない。戦争は避けられない、ぐずぐずしてるとヒドい目に遭うぞ。先達には並外れたものを設定すべきである。2015/01/13

自然堂

8
訳がいいのかスラスラと読めた。一編づつ読んでいくと、当たり前の事を説いているだけだが、それをここまで体系的にまとめたというのはやはり頭が良かったんだろうなぁ。想定している前提条件が違うので本著を引き合いにして現代の国家、或いは政治等と直接比較するのはどちらかというと下世話な読み方かもしれないが、やはりそういう読み方をしてしまうw日本の為政者に当てはまる事例のなんと多いことか(主に悪い事例)。今の日本をマキアヴェリが見たらその無秩序、無防備振りに驚愕するのではないだろうか。2011/05/15

YJ

7
抜群に面白い。現代の人が読んでも、理解できる内容が多いと思われる。すべての国の重要な土台:よい法律としっかりした武力。歴史書に親しむ。狐とライオンに学ぶ。君主その人が英明でなければ、人の意見をうまく聴くことはできない。2017/02/15

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