中公文庫<br> 本のなかの少女たち

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中公文庫
本のなかの少女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122020962
  • NDC分類 904
  • Cコード C1195

内容説明

夢多き少女、攻撃的な小娘、心優しい孤独な少女、わがままな美少女…。「嵐が丘」「ティファニーで朝食を」「春琴抄」など、古今の名作に描かれた魅力溢れる少女たちを、憧れと共感をこめて語る。

目次

自伝風に
ロッテ、グレートヘン 『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』
ダプネ、ディアナ、アンティゴネ 『転身物語』『アンティゴネ』
かぐや姫、紫の上 『竹取物語』『源氏物語』
菅原孝標の女、八百屋お七 『更級日記』『好色五人女』
ネルリ 『虐げられた人々』
ソーニャ『罪と罰』
キャサリン 『嵐が丘』
キャディー『響きと怒り』
エリザベート、安寿 『恐るべき子供たち』『山椒太夫』
ヴァンカ、美登利 『青い麦』『たけくらべ』
ローラ 『ガラスの動物園』
ミック 『心は孤独な狩人』
ムーシェット 『新ムーシェット物語』
春琴 『春琴抄』
ナナ、ホリー 『居酒屋』『ティファニーで朝食を』
ポーシア、ジュリエット 『ベニスの商人』『ロミオとジュリエット』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

27
源氏物語など含むが、近代古典に登場する少女たちを主題に掘り下げたちょっと硬めのエッセイ。いくつかは読んだことあるが、ほぼ記憶から消え失せているので読みこなせなかったと言ってよい。すでに数年前に著者も亡くなっており、読まれていた文学もいまと異なる。古典の堅苦しさと対峙せねばならぬが、やはり文学を知る上では古典を読まざるを得まい。2020/01/24

メタボン

25
☆☆☆★ 海外小説の方が少女に対する思い入れが強いと感じた。なかなか読めないと思うが、フォークナーの「響きと怒り」やドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は。やはりいつかチャレンジしたいそびえたつ未踏峰だと思った。ブロンテ「嵐が丘」は途中まで読んだことがあったが、キャサリンの激情にたじろいでしまった記憶がある。2019/11/19

masabi

12
小説、戯曲のなかに描かれる少女をもとに筆者の少女像を追うエッセイ集。社会的に無力であっても、プライドや自意識を糧に生きる少女が様々に描かれ、彼女らの窮地を救うこととプライドを保つことの難しさが示される。2015/11/17

渡邊利道

1
読んだのは単行本。文学作品に登場する少女について自由に語った連載エッセイ。少女のプライドや、嵐が丘やフォークナーのヒロインについての、みずからの人生との比較から来る感想など、いろいろと彼女自身の作品とオーヴァーラップする部分がやはり面白い。2016/08/11

37

1
読んで得るところは少なかった。小説は面白いけど、エッセイは面白くないってタイプなのかもしらん。2014/06/15

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