内容説明
「語り」の小説論、文学論という基本テーマに注目してきた著者は、「物語」は「語り」に他ならない、「語り」こそ「小説としての説得力の源、生命力の証しではないのか」と主張する。小説における「語り」のあり方と作者との関係を、谷崎、芥川、三島のそれぞれの作品から浮彫りにした力作長篇エッセイ。
目次
物語のなかの「私」
聖なる狂気 芥川龍之介
物語を支えるもの 三島由紀夫
「生き方総体」の芸術家 谷崎潤一郎
語りによる小説論〔ほか〕
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- 和書
- 鯛女のお姉ちゃん