内容説明
密教美術、空海、八大山人、ゴッホ、須田国太郎、八木一夫、三岸節子、須田剋太―独自の世界形成に至る軌跡とその魅力を、何ものにもとらわれない、自身の裸眼で美を享受することの喜びと共につづる。
目次
裸眼で
密教の誕生と密教美術
わが空海
激しさと悲しさ―八大山人の生額と画業
ゴッホの天才性
微光のなかの宇宙
八木一夫雑感
三岸節子の芸術
出離といえるような
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
61
酒井忠康「文豪のスケッチブック」で知る。司馬遼太郎が美術について綴る。新聞社時代、絵を見て感想を書くことが仕事だったらしいが、その仕事を離れてからの方が絵を自由に見れるようになったという。タイトルの「微光のなかの宇宙」は、須田国太郎について書かれた文に冠せられたもの。須田国太郎は、世田谷美術館で見たが暗い絵だなと思った。司馬遼太郎は、暗くはなく「深い沼のような意識の底にあってわずかに発色もしくは発光している自分の色彩世界を汲みあげてきて造形化してみせてくれている」と語る。絵とともに人間を見ていると感じた。2025/08/14
優希
48
司馬さんが語る美術論。知らない作家ばかり取り上げていましたが、個人的に美術は嫌いではないので興味深かったです。2022/05/03
KAZOO
32
司馬さんも結構絵などを鑑賞していたのですね。お城やお寺についてはいろいろ書かれていますが。ゴッホや空海などについて書かれています。街道をゆくの須田さんについてのエッセイなど印象に残ります。ただスイスには有名な画家はいないといっておられますが、ベックリン、ホドラー、クレーなど結構います。セガンチーニはイタリア人ですが。2014/10/12
金吾
31
司馬遼太郎さんの見識の広さに改めて驚かされます。「密教の誕生と密教美術」「ゴッホの天才性」が良かったです。2024/03/03
はかり
22
司馬遼は若い頃の記者時代に美術評論をしていたことがあったと聞く。これはその頃の作品らしい。それにしても、ゴッホや空海などが出てくる知らない画家もたくさん出てきた。日本の色は欧州と比べて違うようだが。その原因は日本の湿気、水蒸気がもたらすものとは知らなかった。2021/07/25
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