内容説明
ヨーロッパ、アジア、アフリカの三大陸を結ぶ要衝の地に位置し、東西文明の中継地として多くの文化遺産を残したシリア。アルファベットを生み、ユダヤ教、キリスト教を創り出し、イスラム教の成立と発展を促し、更に、東はインド西はスペインに至るローマ帝国を凌ぐウマイヤ朝を誕生させ、華麗なるイスラム文化を開花させた…。中東が世界の中心であった古代から現代まで、波瀾にみちたアラブ民族五千年の興亡を描く。混迷する中東を根源から知る、格好のアラブ史入門書。
目次
歴史上の位置
地形と気候
先史時代
古代セム人
ヘレニズム時代
ローマ人とセム人
ビザンテイン人とアラブ人
イスラム教徒の征服
ダマスカスの栄華
ウマイヤ朝治下の生活
アッバース朝の属州
小王朝の時代
ファーティマ朝とセルジューク朝の下で
十字軍
アイユーブ朝とマムルーク朝
オスマン朝トルコの属州
知性と民族主義の振興
戦争、圧制、疫病、フランスの委任統治下で
独立共和国