中公文庫<br> 本のなかの本

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中公文庫
本のなかの本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784122017658
  • NDC分類 019
  • Cコード C1195

内容説明

幾多の本のなかから選ばれた好著の条件とは何か。気鋭の批評家によって峻別された戦後の名著150冊。時を経て初見の印象を裏切られなかった本の真価と、それらの本への愛着を語り、読書の愉しみを説き明かす。

目次

歴史の転換期と人間の器量 星新一『明治の人物誌』
狂熱と過剰と混沌の権化 アンリ・トロワイヤ『大帝ピョートル』
肖像画の巨大な画廊 チャールズ・チャップリン『チャップリン自伝』
タマは一つでも用は足せる 久生十蘭『玉取物語』
現代詩の一級品をすぐって 茨木のり子『詩のこころを読む』
通俗社会学としての落語 桂米朝『落語と私』
警句の楽しみ 和田誠『お楽しみはこれからだ』
生命の謎に迫る劇的な仮説 ライアル・ワトソン『生命潮流』
気魄のこもった書物随筆 谷沢永一『完本・紙つぶて』
日本詩史をつらぬく大詞華集 大岡信『折々のうた』〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テイネハイランド

13
初出「毎日新聞」日曜版(連載:昭和57年9月5日~昭和60年8月25日)。日曜日になると書評欄を読むために毎日新聞を買うことがありますが、丸谷才一から池澤夏樹に編集主幹が交代してから、学者の人がしかつめらしい高価な本を多く取り上げるようになって物足りなく思います。こうやって過去の向井さんの書評集を読んでいると、取り上げられている本が極端に堅苦しくなくてどれも気軽に読めそうなのがちょうどいい感じです。今からみれば古い書評集ですが、読んでみたいなと思う本がいろいろありました。2018/04/07

ダナヲ

1
本について書いた本はたくさんあるけれど、玉石混交。アレも読んだコレも読んだといたずらに読書誇りをするばかりで、好みとは合わないし、本の良否はわからないばかり。そんななかで、読書感想文の類いではなくって、こんなにうまく要をおさえて教えてくれるなんてね。読みたいと思う本がたくさん増えた。2011/09/30

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