内容説明
古都鎌倉に移り住んで四半世紀。わが町の寺社をくまなくめぐり、自然の美と伽藍にひそむ歴史をたどる「鎌倉の春秋」。各地に旅して、その風物の裏に埋れた史実に心はせる「大和路散策」「旅への思い」など―歴史小説家が、みずからの作品の舞台となった史跡をたずねて、歴史への旅の楽しさをさわやかに語る。
目次
鎌倉の春秋(禅林の桜;石の仏と文覚と;山ノ内逍遙;一渡来僧の瞳;伝説と詩僧と;『吾妻鏡』抄 ほか)
大和路散策(興福寺;飛鳥の秋;吉野―『万葉』の世界 ほか)
旅への思い(会津の古寺;木曽義仲紀行;静寂への巡礼―泉涌寺;私のふるさと古河 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiiseegen
6
絶版、古書にて。「鎌倉の春秋」、「大和路散策」、 「旅への思い(会津の古寺、木曽義仲紀行、著者故郷の古河、等)」の三篇。歩き慣れた、奈良、山の辺の道を見事に描写。作家の力って凄いとあらためて実感・・・。2024/09/19
tegi
1
鎌倉と会津に関するごく一部だけを読む。会津を「異端と孤独の世界」として描く一連の文章は美しくあざやかに土地の魅力を伝えてくれる。会津の仏教美術についてはまったく触れたことがなく、次回訪問の際にはぜひ本書をガイドに拝観したいと思った。2023/04/24
ゴトウユカコ
0
読み応えのある鎌倉エッセイ。鎌倉住まいの作者だけに、実感のこもった内容だった2016/04/19
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