中公文庫<br> 順礼紀行

中公文庫
順礼紀行

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122016569
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C1126

内容説明

日露戦争終結直後の明治39年4月から8月まで、念願の聖地パレスチナ巡礼を敢行し、さらにはロシアのヤスナヤ・ポリヤナに文豪トルストイ翁を訪ねた貴重なドキュメント。トルストイとの対話から深い人類平等の思想を吸収するなど、生涯忘れ得ぬ体験と新たな発見を重ねた、蘆花初の海外紀行。

目次

船中雑記(横浜よりポートサイド)
エジプト瞥見
エルサレムへ
エルサレム及び附近の12日
馬上3日の記(エルサレムよりナザレへ)
詩的ガリラヤ
史の海詩の島(ハイファよりコンスタンチノープル)
土京雑記
バルカン半島瞥過の記
ロシアに入る
ヤスナヤ・ポリヤナの5日
聖ペテルブルグ
モスクワ
シベリア鉄道
愛するわが故国

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

2
明治39年、日本から海路パレスチナを順礼し、シベリア鉄道経由で帰国したキリスト者徳冨蘆花の大旅行記。聖地エルサレム、ヨルダン川の現実、トルコや東欧諸国に与えた日露戦争のインパクトの見聞など、どれも貴重な記録ですが、何よりも白眉はロシアでのトルストイ家訪問記で、蘆花を迎えた一家のあたたかさ、非暴力主義をめぐる議論、翁の教えなどは実に感動的です。格調高い文語文も合わせて名著。2016/03/05

俊太郎

1
1906年、120日かけて聖地エルサレムとトルストイとを訪問した記録。行きは舟、帰りはシベリア鉄道の陸路。100年前の旅情が綴られている。文章は文語文ながら読みやすい。難読語にカナが振られているのも頗るありがたし。帰国後の一文『奈良漬菜にかき込みたる冷飯の味よ。』今も昔も米の国。2018/07/03

mimi

0
以前旅したイスラエル、ロシア、トルコを思いながら読みました。どの国も100年以上も前なのに私が旅した時と変わらない風景、印象。それらの国や街が持つ矜持が今も失われていない証拠だろう。ロシアの田舎では夏はみんな川で水浴びを楽しんでいたなあ。日露戦争後のことで、当時の外国人が出会った珍しい日本人としての徳富が描かれるのも面白い。その後の夫婦で旅した紀行も読みたい。2022/07/01

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