中公文庫<br> 随筆 柚の木

中公文庫
随筆 柚の木

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  • サイズ 文庫判/ページ数 323p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122016385
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1195

内容説明

国文学界・書誌学界の最高権威である著者の、研究に没頭した日々の随想録。三柚書屋での静謐な研究生活。古書の蒐集・探訪から生まれた得がたい体験談。香道、能、謡曲など伝統芸能への多彩な趣味にも及ぶ、余情あふれる名篇。

目次

古銭の鑑定
鑑定の修行法
鑑定のこつ
古書の審定
古書の蒐集
蔵書の散佚
特殊な集書
研究の苦心談
日本の学者と欧米の学者
細く長く
学者に成れる人
学業の大成
成心を去る
三つ児の魂
古人の随筆
心の力―中村春二郎追憶
ボンソンビー先生
正宗の名刀―吉田彌平追偲
初対面

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちはなゆ

1
著者は言わずと知れた日本書誌学の第一人者で、晩年のころの随筆集かと思っていたら、初版は1948年に世界社から刊行されている。42歳の厄落としに40日ほどで書き下ろしたものだそうで、古典籍だけでなく能、狂言、華道にいたるまで深い見識が示される。文章は格調高く、とても40台が書いたものに思えなかった。研究の途上にて戦争に召集されているが、学士院賞の受賞者まで動員するとは、当時の国家の困窮ぶりが窺われる。戦前の調査の様子や、師や安田善次郎との交流も興味をそそった。重厚な研究書の背景を窺えて有益だと思う。 2020/05/19

tochork

0
川瀨一馬の随筆。書誌学、研究心得、趣味について。今まで読んだ本でもっとも教養主義な本でしたわ。善本訪書エピソードや能、香、花、文・書など多彩な趣味について披露された。2013/01/07

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