内容説明
アール・ヌーヴォー運動の巨星、ガラス・陶芸・家具作家エミール・ガレ。創作活動の転機となった日本美術との出会い。その衝撃と感動は、自然への愛着をひたむきに表現したガレの芸術にみごとに結実して行く。1878年のパリ万国博でのデビュー以来、一世を風靡した数々の名作を詳細に解説・紹介しながら、ガレの独創的芸術世界と生涯を追求する画期的労作。カラー図版278点収載。
目次
序章エミール・ガレと日本のこころ
1章 エミール・ガレの生涯
2章 陶芸家としてのエミール・ガレ
3章 家具作家としてのエミール・ガレ
4章 エミール・ガレのガラス芸術(初期から1878年パリ万国博時代;1884年の装飾美術中央連盟展出品作品とその周辺;1889年フランス大革命百周年記念 パリ万国博出品作品とその周辺;『非しみの花瓶』シリーズ;『海洋』シリーズの作品;1900年パリ万国博出品作品とその周辺;晩年の作品;ガレの創作法とサインの問題;工房作品の問題)
ガレの影響―結語として
エミール・ガレ略年譜
エミール・ガレのサイン