内容説明
ストレスがたまっているだけさ、と軽く考えていないだろうか。肉親のあいだでの、組織の中での、隣近所との関わりでの対立といざこざ―それがもたらす思わぬ結果とその処方を、身近な具体例から考える。
目次
金曜日の新幹線
年輪の重みは疲労の重み
廃人同様になったビジネスマン
季節の変化に気をつけよう
木の芽どきは神経症の季節
妻が母親の役割を忘れたとき
父親即会社への甘え
知ってしまった父の近親関係
ここまできたら、もう遅い
肉親の対立に翻弄されて
争う同居三世代
出勤恐怖症に陥った営業マン
家庭の崩壊は梅雨時に始まった
登校拒否症の治療薬
うつ病はうつるか
自殺に追いやった後違症
ある精神科医の死
海外赴任者の人選をする時
予防こそ最良の治療
父親にいた隠し子
“うかつ”な交際
降圧剤が招いた妄想〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有沢翔治@文芸同人誌配布中
7
短いながらも人間ドラマが描かれており、優れた短編小説であるかのような味わい。父権主義の家庭に居心地の悪さを感じ、引きこもりになってしまった人などの様子が描かれる。三十年前の本なのに古びさを全く感じません。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51504407.html2019/03/25
あけおちゃん
0
治療については、読者は実践できないため割愛し、発症の経緯と症状を詳しく書いている。「こうならないように注意しよう」という感覚で読むものだと思う。症例だけでなく、コラムめいたセクションもあるので勉強になる。2013/02/19
-
- 電子書籍
- 俺様セレブと専属JK5 ピース!