中公文庫<br> 楠木正成

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中公文庫
楠木正成

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784122015876
  • NDC分類 289
  • Cコード C1123

内容説明

皇国史観における忠臣のシンボルとされたために、戦後の日本史が黙殺してきた楠木正成。「太平記」等の記述を手がかりに、革命軍人としての正成の力量に正当な評価を与え、歴史の醍醐味であるその英雄的資質を敢えて論ずる、東洋史学者の興味つきない異色の論考。

目次

第1章 鎌倉幕府の衰頽
第2章 討幕の計画
第3章 元弘の変
第4章 楠木氏の出自
第5章 天皇と正成との関係
第6章 赤坂の挙兵
第7章 変後の処分
第8章 大塔宮の再挙
第9章 正成の再挙
第10章 正成の防禦計画
第11章 千剣破城の攻囲
第12章 諸国の宮方の蜂起
第13章 北条氏の滅亡
第14章 建武中興の政治
第15章 恩賞の問題
第16章 大塔宮の失脚
第17章 尊氏の自立
第18章 京都の攻守
第19章 尊氏の東上
第20章 湊川の戦
第21章 正成の人物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムイシュキン

1
戦時中、皇国史観における模範的人物とされた楠木正成。戦後は一変して無視された。本書は戦後間もない昭和37年に発表され、戦前の偏った見方から解放されている。本書によると正成は、「戦争の才能」、「先見的な政治的見識」を持っているにもかかわらず足利方につかず南朝方についたのは、「権力に対する反抗精神」の現れからであるとのこと。自分の中での正成の人物像が明らかになった。2017/10/12

はちめ

1
中公文庫版。丸谷才一の解説を読むとこの本の意義が分かります。2014/01/18

どっこい

1
ここにシビれた。「すなわち正成は、京都の攻防戦は辛うじて宮方の勝利に帰したとはいいながら、(中略)尊氏が再度東上する場合には、全く勝算がないこと素直に認めて、早急に天皇が尊氏との間に和平を結ぶことを提議したのである(p175)」2012/06/21

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