内容説明
蘇州唐寅の「日本早春図」、寧波の豪商范家に伝わる漢代古銅印をめぐる秘話、桃剣・李剣にまつわる話、古陶磁の破片をはめこんだ壁の謎、敦煌で見出された多聞天踏魔像、蘇州の艶絵「夜叉図」―ひたむきに古美術品を追う蒐集家が掘り当てた名品とその転変が秘める数奇な物語6話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
57
父の蔵書だろうか。骨董趣味は自分にはない。ないことはないが、鑑識眼などからっきしない。水墨画の類だと、善し悪しは別にして、好きな作品はある。が、骨とう品美術品に手を出す気はない。そうは言いつつ、こういったものでも、傾倒できるってことが羨ましく思えたりする。まあ、極めて凡庸な人間なのだ。だからこそ、こうして小説を読むわけである。物語でないと、こうした世界の一端ですら知ることはないのだから。2020/06/06
まさ影
4
陳先生を偲んで。歴史物以外ではこの作品が好きかな。 作者を彷彿とさせる、作家の「私」を狂言回しにした美術品・骨董をめぐるミステリー仕立ての短編集。一粒で二度三度美味しいです。2015/01/22
1977年から
0
1989年
スーパーつきま
0
多聞天踏魔像で出てくる敦煌の古文書の物語など、興味深い史実がほのぼのする物語とあわせて読めるのでありがたい。2021/11/11
-
- 電子書籍
- 女子高生と結婚したので爆発します。(3…
-
- 電子書籍
- 春が来た(10)