内容説明
毎年、建築家として海外に国内に旅行すること百数十日。安ホテル、裏町が大好きで、レンタカーを乗り回し、トラブルをも楽しむ好奇心おもむくままのエネルギッシュ海外旅行記。
目次
旅はホテルである
目覚めることが旅である
車、飛行機を乗りこなそう
コレクションとは夢である
トラブルと付き合おう
海外、何でも見てやろう
旅は俗悪がいい
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sasa-kuma
12
単行本で読了。「ブハラ」での建築家3人、束縛と解放の旅が面白かった。「ミコノス」の道に行き止まりがない事、すべてどこかに開いているというのが興味深い。建築家らしいスケッチとコレクションもいい。2015/03/29
naof
5
仕事のために海外へ行くことの多い宮脇氏,「させられている旅」を積極的に「している旅」に作り替えようというスタンスに共感を覚える。キザな建築でなく集落の魅力を追究した宮脇さんらしい美学だと思う。2011/03/22
琵音
3
誕生日が同じ作家の本、というBIRTHDAY BUNKOという企画を立ち寄った書店でやっていて、購入して読んだ。建築の業界誌の連載だっただけあって、建築用語が多く、何のことを書いているのか少々分かりにくいところも。しかし、これだけ仕事で海外というのも、円高&バブル前の時代ゆえだろうか。今ならネットで調べる、ということになりそうな気がする。2016/02/23
goi
2
1988年発売の本。ホテルを初めとした世界の建物に関する解説は面白いが、タオルの盗品やらイスラム女性の盗撮をあっさり告白してしまう感性には疑問。昔の日本人は海外で今の中国人みたいに見られていたんだろう。2017/01/04
Ayumi Shimojoh
1
これ面白かった。3年近く前に買っていたのに。今頃。大雨の家籠り盆休みで、読んでないつんどく本を漁った。ドイツのじゃがいもの旨さ、惹かれる。ただゆでてバターとパセリをまぶしてあるだけなのに、地のワインやビールと一緒にいくつでも溶けるように口の中に入ってしまう。朝食も黒パンにサラミから生ハムをどっさり載せ、白パンにバターを塗りたくってチーズをこってり載せ、サラダを馬ほど食べ、果物ヨーグルト。庶民的に食いしん坊らしいので、紀行文も楽しい。2021/08/16