感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
48
「毎年ジャン・ギャバンの命日にはJ.Gと焼印を施したまんじゅうをあつらえ知人に配っている」等という一文に出会うと、あぁ読んでよかったなと思う。エッセイの楽しさよ。2016/11/06
kokada_jnet
6
4年ぶりの再読。好エッセイ集。イニシャルで登場する人物が気になる。「チック症の司会者のO」はたぶん大橋巨泉だが。「マイペースの芥川小作家の医師のK氏」は北杜夫? 「医師で心理学者のA氏」は誰。「劇作家のT先生」は田中千禾夫? 「夫人と同棲前に自殺を図ったK氏」は? 「花形司会者から野党国会議員に転進したKさん」は? 「作家で書店主のTさん」「精神科医で随筆家のSさん」は?2013/06/12
がんぞ
2
誰でも一冊は本が書けると言うが昭和55年当時三國一朗は後何冊も出すことになると思っていなかったらしい。ごく短い文章が集成され、アナウンサー、司会者、たまに俳優をした戦後という民間放送の黎明期成長期の豊富な経験の貴重なエピソードが次々と披露される。読者は水谷八重子の肉声に触れることもできるし、先先代江戸家猫八のとっておきの裏芸「ライオンのひるね」を想像することもできる。コストパフォーマンスが優先は当然だからテレビが面白くて悪いとは言えないが、「昭和の証言」という貴重な番組が人気がでなかったのは気の毒であった2012/09/21
丰
0
Y-202004/06/09