感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
81
先日、東洋文庫「大清帝国展」で科挙首席の答案なるものを見て、棚の奥から探し出し再読。隋代以来1300余年に亘り、各王朝に引き継がれた官吏登用試験「科挙」について、最も複雑を極めた清朝時代の様子を中心に種々エピソードを織り交ぜながら描く。そもそもの目的は天子の独裁権力の確立にあり、六朝以来の貴族の地位独占を破るため隋文帝が試験選抜を始めた。郷試→会試→殿試を経て有資格者「進士」となるわけだが、前段や途中にも各種試験があり、不正防止のための手続きが厳重。皇帝主催の殿試の首席「第一甲一名」は「状元」と呼ばれる。2020/02/14
saga
60
【再読】2020年からの持越しで、今年初読了の一冊。奥付は昭和59年。最古の超難関国家公務員試験に興味を覚えた。サッカーに喩えれば、県大会から関東大会を勝ち進み、全国大会で上位に入らなければ任官されないという過酷さ。缶詰にされる試験会場での不審死は、その受験者の悪行に基づく因果応報として伝説となるのは、いかにも儒教の国・中国らしい。「猟官」という言葉を覚えたのも本書だった。今でも猟官に対する嫌悪感のようなものが残っている。2021/01/01
1.3manen
21
冒頭にはカンニングシャツの写真。 他にも豆本(82頁)。 合格への執念の書きこみと思われる。 独房受験という隔離された受験。 科目による選挙=科挙(15頁)。 吟哦とは、口の中でぶつぶついうこと(51頁)。 不正行為の一つである。 読書人が最も慎まねばならない悪徳は淫、 女色で、淫とは素人の女子の誇りを傷つけること(87頁)。 答案の採点も、わんさと答案が 集まってくるので、採点は相当大変だと思う。 マークシートで機械に読み取らせることは 時代的にできない。 2014/05/19
海恵 ふきる
11
科挙制に興味があって読んだ。中国全土の膨大な人口が官僚登用を目指して殺到する、その想像を超えたダイナミックさに惹かれたのかもしれない。詩の判定基準はある程度試験官の主観に左右されるので、日頃から品行方正にすることで試験本番のための運を蓄積しておこうという発想が、非常に儒教的で興味深かった。受験者に怨みのある人間が試験中に幽霊となって現れるという怪談が数多く例示されていたが、これらは上記の儒教的観念の証左となるものだろう。日頃の素行が試験本番の自身の状態を左右するのである。
🅿︎
5
中国を題材とした小説にたびたび登場する科挙。 出世を賭けた受験生達の争いは苛烈を極め、おじいさんになるまで試験を受け続けたり、試験の途中で発狂する人もいるという、まさに試験地獄だ。 内容はものすごく深いが、素人にもわかりやすい。2018/02/18
-
- 電子書籍
- 赤い髪は誘惑のしるし【分冊】 7巻 ハ…
-
- 電子書籍
- 秘書物語【分冊】 12巻 ハーレクイン…
-
- 電子書籍
- ヴァンパイア男子寮 分冊版(3) 美少…
-
- 電子書籍
- おと×まほ11 GA文庫
-
- 電子書籍
- 蒼き鋼のアルペジオ(2) ヤングキング…




