感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麩之介
9
何度めかの読書。はじめて読んだときは、「なんじゃこりゃ」と思った。小説は本来自由で、自分自身が確立してしまったものからさえも、常に逃げていくようなありかたをするしかない文学ジャンルだとは思っているが、これはそれほど読んだことのない類の「小説」だったわけで。父と娘のなんてことない日常の会話で進行する話なのだけど、この二人が、たいていの人が見過ごすような、感覚的な部分における微細な違和のようなものに敏感で、それをどうにか言葉で表そうとする試みというのか。だからどこにも着地しない、そんなおしゃべりとしての小説。2015/07/12
あっきー
6
✴2 積読本消化月間20冊目、昔、読書家の先輩が面白いと言っていて自分も読んでみたがその時は面白いと思わなかったので途中で挫折した、今、読んでもやはり面白いと思わなかった、面白くない本を読みたい人にお薦めだ、明解ぱくぱく辞典を平行して読んでいるがこちらは面白い、が特にお薦めしない2016/11/21
丰
0
Y-202003/05/19
量産型ザク
0
最初の表題作だけで離脱。なんかよくわからんかった2024/09/17
ヨン・デル
0
父親と娘のほのぼの小説、と思いきやそれはただの体裁で、小説というメディアで何ができるのかを探りながら一作一作しっかり文学している。最終話「冷蔵庫」のラストの手紙3連発が時代の空気感をよく表しており、且つ、なんだかよくわからない面白さもあって印象的だった。2018/03/07