出版社内容情報
科学の魅力とは何か? 創造とは、そして死とは? 老境を迎えた大物理学者との会話をもとに書かれた、珠玉のノンフィクション。解説 山本貴光
内容説明
「僕は昔から、一番難しい問題が好きなんだ…そうやって自分を過大評価して、自分を夢中にさせるんだ」。ファインマンの語る言葉はいつだって魅力的。それは、彼が科学も人生もとことん楽しんでいたからだ。名門研究所にホープとして招かれ、ファインマンの同僚となった若き日の著者もまた虜になった。物理学に自分の居場所を見つけられずにいたムロディナウ。そんな彼を時に悩ませ、そして最後に勇気を与えたファインマンの言葉とは。「クォーク」の名付け親マレー・ゲルマンや、ひも理論の立役者ジョン・シュワルツなど一級の物理学者たちの様子も生き生きと描きだす珠玉のノンフィクション。
目次
おとなりは、ファインマンさん―ガンと闘うノーベル賞受賞者
ファインマンとの出会い―イスラエルの小さな図書館にて
カルテクへの招待―僕はフリーエージェント
電子的なふるまい―バビロニア人タイプVSギリシャ人タイプ
知恵くらべ―「サルにできるなら、君にもできる」
科学の探偵―誰がシャーロック・ホームズになれるのか?
物理とストリップ―「強い力」から逃れろ!
想像の翼―ファインマンは、いつだってインコースを走る
世界を変えるひも―目には見えない六つの次元
空腹の方程式を解く―結婚披露宴には平服で〔ほか〕
著者等紹介
ムロディナウ,レナード[ムロディナウ,レナード] [Mlodinow,Leonard]
1954年、ユダヤ人の両親のもとに生まれる。カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得。カリフォルニア工科大学特別研究員、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団招聘研究員等を経て脚本家に転身
安平文子[ヤスヒラフミコ]
翻訳家。東京外国語大学ロシア語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。