中公文庫<br> 国富論 〈1〉

中公文庫
国富論 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 586p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122005334
  • NDC分類 331.42
  • Cコード C3133

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

15
岩波文庫で読んでいたが、こちらの方が読みやすい。とは言え大著なので読み通すのに二か月ほどかかった。経済学や経済の事を理解したければ何度でも読み直すべき古典。需要と供給の関係、社会的分業、自由貿易の利点、貨幣あるいは紙幣はどうして通用するのか、金融はなぜ必要なのか、等々。アダム・スミスは200年以上前に今なお経済学で熱く論じられているこれらの問題について考えに考え抜いて経済学を生み出した。スミスはまさに天才である。2021/01/11

菫子

11
良書2020/08/29

Z

9
金と剰余価値(この本では利潤)、後者は地代の発生により、商品の価格は労働だけでなく剰余価値と地代を含んだ価格を表示する。よって未開社会では労働が均衡点を定めたが、文明社会では均衡点ではなく自然価格と呼ばれる自然な賃金と地代と剰余価値の和が想定されそれが均衡点を保証するものとなる。一章でその後、自然な賃金、地代、剰余価値が如何に決まるか、社会ごとにどう変動するかというものを扱い、二章では工場内外の分業には工場が必要だが、そのための資本の蓄積の解明なり資本の役割り、種類というのを扱う。とにかく現代経済学と異な2018/03/15

Z

8
冗長。訳者の注が丁寧。分業により労働を効率化できる。貨幣により物々交換の不便さ(俺は彼のクッキー欲しいのに、彼は俺のオレンジいらない状態)を解消できる。価値論は難しい。真の価値と名目的な価値を分ける。真の価値は労働でありオレンジの労働とリンゴの労働の困難さが等しい割合で交換される状況(それを達成する場が市場)をひとまず想定しその交換される商品の比率や価格が名目的な価値とする。未開社会(資本の蓄積と土地所有成立以前の社会)では真の価値と名目的な価値の解離はない。資本の蓄積や土地所有が生まれると前者は労働=賃2018/03/15

mkt

5
国民の富は年々の労働の生産物からなり、その大きさは労働の熟練の程度と、有用な労働者とそうでないものとの割合如何による/分業は人間の本性にのみ見出だされる交換という性向から生じる/すべての商品の市場価格はそれが現実に市場にもたらされる数量と、その商品の自然価格、すなわちそれをそこにもたらすのに支払わなければならない地代と労働と利潤との全価値を支払う意思のある人達への需要との割合によって規制される/賃金の上昇は、富が恒常的に増加しているから/資本:固定と流動がある/ 20220301読了 586P 83分 2022/03/01

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