出版社内容情報
オーケストラで使われる様々な楽器の歴史や進化、構造を、貴重な写真でビジュアル解説! 演奏者もファンも必携の決定版楽器ガイド!
内容説明
楽器の進化の過程、昔の楽器と現代の楽器の違い、内部構造と音色の仕組み…多彩な魅力をオールカラーで詳細に解説する。
目次
序章 本書を読む前に(オーケストラで使われている楽器;弦楽器って何? ほか)
第1章 各楽器の進化図(動物の角から発展した楽器たち;軍楽隊から伝わった楽器 ほか)
第2章 この時代はこんな楽器で演奏していた(バッハの時代(18世紀前半)のオーケストラ
ベートーヴェンの時代(19世紀前半)のオーケストラ ほか)
第3章 昔の楽器と現代の楽器はどこが違う?(ヴァイオリン;ヴィオラ ほか)
第4章 楽器の構造を知ろう―内部はどうなっている?(ヴァイオリン;ピアノ ほか)
著者等紹介
佐伯茂樹[サエキシゲキ]
早稲田大学卒業後、東京藝術大学でトロンボーンを学ぶ。古楽器を中心とした演奏活動を行なう傍ら、多くの音楽雑誌に論文や記事を執筆。東京藝術大学講師。東京ヒストリカルブラス主宰。2019年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
264
想像していたよりも、ずっと入門的なものだった。もう少し体系的な楽器の発達史かと思っていたのだが。実質的には楽器を網羅的に示す事典といったところ。せめてもの慰めはいくつか珍しい楽器が登場することか。といってもそれほどはないのだけれど。例を挙げれば、ツタンカーメンのトランペット、セルパン、ラッシャンバスーン、ビュッサン、アドルフ・サックス作の奇妙なトロンボーンやサクソルンといったあたり。オーケストラ楽器の入門書としては有用であるかもしれない。2024/08/28
やまけん
9
浜松市楽器ミュージアムに展示されていた近世の楽器を間近で見たことで特に金管楽器のデザインや製作技術の変遷を知りたくて、売店で購入した。 度々ネットなどで目にしてきた現代とは見た目がかなり異なる楽器の、歴史における立ち位置が分かって面白かった。 以下、気になったところをツリーにまとめる。2025/04/05
leiaikawa
1
なんといってもカラー写真で分かりやすく、見開きにバロックなどの古楽器とモダンの楽器が並べられているのが興味深い。モダンに慣れた身には、バロックの顎当て肩当てのない楽器が弾ける気がしない……。2022/06/13
天城万太郎
1
予想はしていたが、あくまでクラシック音楽につかわれる楽器の話。ルネサンス期からの変遷を平易に概説しているが、多少分かりづらい。多くの管楽器が実際は楽譜と違う音階で演奏されることなどを知っていないと、分からない記述があったり、「トリオ」についての箇所では、楽曲の形式のことなのか演奏形態のことなのか不明な点など。★☆☆☆☆2021/06/15