中公文庫<br> イタリア・ルネサンスの文化 〈上巻〉

中公文庫
イタリア・ルネサンスの文化 〈上巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 358p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122001015
  • NDC分類 237.05
  • Cコード C1122

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

60
うろ覚えの人名がガンガン出てくるので、もう少し勉強してから読んだほうがよかったかも。でも、名著だという予感はあるのですよね。なにしろ第一章が「芸術作品としての国家」で、「個人の発展」「古代の復活」とフォーカスが絞られていく構成が美しい。もう一回じっくり読みたいです。2021/07/21

KAZOO

18
むかし途中でダウンしたのを再挑戦です。ちょっとまえにモンタネッリのルネサンスの歴史を読んだので理解の助けになると思いましたが、やはり文化論ということでかなり歯ごたえがありました。とりあえず上巻ですが主に歴史、国家や個人としての、が語られていて古代の復活ということでのルネサンス論が語られています。この時期を研究する人には必読書なのでしょう。2014/07/05

富士さん

7
再読。最初に読んだときはそんなに感慨もなかったのですが、読み直すと、ルネッサンス時代の出来事として概説書などに紹介されているエピソードが、ほぼ本書で紹介されていることに気づきます。某A先生の紹介されていたおもしろいエピソードが、評価の切り口まで本書といっしょだと気付いた時の残念感。英雄史観を排し、凡人を偉人に仕立てる枠組みに興味があるという方法論は、文化史を越えて社会史であり、今に至ってもまったく古びないものです。その点、進みすぎていてこれに何かを足そうとする人たちは大変なのだなと思ってしまいます。2021/05/17

belier

6
やはり19世紀の西欧的価値観の書。トルコ、イスラム教徒を敵役としルネサンス以降の西欧を最善とする。とはいえ、さすがに古典だけあって文章は読ませる。勉強不足の人間には情報過多で読み進めるのに四苦八苦だが、なんとか上下巻を読み通したい。2023/05/31

みのくま

6
本書は美しい構成になっている。まず14、15世紀イタリア諸都市の各専制君主について辛口の評価が下される。そして同時にイタリア統一を阻害した各諸都市の外交政策や教皇庁国家を断罪する。ところが次章からは、このような過酷な内情こそが「個人」を生成したという議論に突入する。その「個人」の知的躍動の矛先こそがルネサンスなのだ。そして議論は再度、専制君主に戻っていく。実はルネサンスを代表した人文学者たちの神をも恐れぬ傲慢さは、イタリア諸都市の専制君主と非常に似ているのである。だからこそ彼らは16世紀に没落していくのだ2022/09/22

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