中公新書<br> 入門 人間の安全保障―恐怖と欠乏からの自由を求めて (増補版)

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中公新書
入門 人間の安全保障―恐怖と欠乏からの自由を求めて (増補版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121921956
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C1231

出版社内容情報

一九九四年、国連開発計画によって「人間の安全保障」が提唱された。国家ではなく、一人ひとりの人間を対象とするこの概念は、頻発する紛争や暴力、世界を覆う貧困や飢餓からの「自由」を目的に発展を遂げてきた。本書では、最前線で緊急人道支援、地雷禁止条約策定交渉などの活動を長年続けてきた著者が、自身の経験と国際政治学の知見をふまえて解説する。全面的にデータを刷新し、「人間の安全保障」の最新動向を解説する新章を加えた増補版。

内容説明

一九九四年、国連開発計画によって「人間の安全保障」が提唱された。国家ではなく、一人ひとりの人間を対象とするこの概念は、頻発する紛争や暴力、世界を覆う貧困や飢餓からの自由を目指し、国際社会のキーワードとなった。本書では人道支援、地雷禁止条約策定交渉などの活動を続けてきた著者が、国際政治学の知見をふまえ、エッセンスを解説。増補版では新章を加え、全面的にデータを刷新した。SDGsなど最新動向にも対応。

目次

序章 私たちが生きている世界
第1章 国際社会とは何か―成り立ちと現況
第2章 紛争違法化の歴史と国際人道法
第3章 「人間の安全保障」概念の形成と発展
第4章 「人間の安全保障」の担い手
第5章 「恐怖からの自由」と「欠乏からの自由」
第6章 「人間の安全保障」領域に対する取り組み
第7章 保護する責任
第8章 東日本大震災と「人間の安全保障」
第9章 「人間の安全保障」実現のために
第10章 二〇二〇年代の「人間の安全保障」

著者等紹介

長有紀枝[オサユキエ]
1963年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同大学院政治学研究科修士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程修了。博士(学術)。1991年より国際協力NGO難民を助ける会(AAR Japan)にて緊急人道支援、地雷禁止条約策定交渉などに携わる。事務局長を経て、2008年より同理事長。2009年より立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授。2010年より同大学社会学部教授。ほかに福島県相馬市復興会議「顧問会議」委員(2011-)、国連訓練調査研究所(UNITAR)理事(2016-)、国連中央緊急対応基金(UNCERF)諮問委員(2012-15)、ジャパン・プラットフォーム代表理事(2006-11)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

58
日本に住む私たちにとっても「人間の安全保障」の問題は他人事ではない。コロナ禍や自然災害で容易く生活が脅かされる危機に直面する可能性は誰にでもある。今こそ、人を尊重することの本質をしっかり考えるべきだと本書を読んで改めて思った。2021/03/05

あみやけ

37
この時代の日本人で本当に良かったです。かの戦争の敗戦からよくここまで復興させてくれました。先人に感謝です。自分たちもこんなに貧しいのにどうして海外にお金をばらまくのかという論調を見ますが、貧しいのはそういう方の心です。貧しいが根本的に違うんです。日本人として生まれたからそんなことを言えるんです。本当にこの国はセーフティネットが張られています。危険なのは他の国の状況もわからず不幸を訴える島国根性。小学生にさえスマホもたせる国といつ地雷を踏むかわからない食べることもできない国とでは次元が違うんです。2024/08/24

サケ太

18
どうやって安全保障というものが形成されていったのか。現代の安全保障とは如何なるものなのか。戦争、人権、感染症、ジェンダー、貧困など。様々なものが歴史の、人類社会、国際社会の形成、進歩とともに創り上げられていった。興味深く読めた。2021/03/31

はぎはぎ

9
国際社会の成り立ちや「主権国家」のような基本概念の解説、従来からある「国家の安全保障」などから始めて、人間の安全保障について詳しく解説する。単に理念を紹介するのではなく、現実にどのような場面でどのように考えるべきなのかが提示されており、入門とは銘打っているものの、深く考えるための手掛かりに事欠かない。また、増補されたことで最近の事象も射程に収めている。主要参考文献が掲載されていることも含め、非常にお勧めの一冊である。2022/11/11

小林涼太

5
アマルティア・セン先生の講演がまとめられた集英社新書では何を言ってるか分からなかったが、この本は違う切り口でよくまとめられている。前半は国連の話から国際法の話に至るまで。その後は、本題に入り深く入り込んで議論している。今まで知らなかったことも数多く、人間の安全保障のために読むよりも、国際社会を知るために読んだほうがいい。それを感じさせるほど、社会問題が濃縮される形でこの1冊にまとめられた神書である。2024/06/09

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