中公新書<br> 宦官(かんがん)―側近政治の構造 (改版)

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中公新書
宦官(かんがん)―側近政治の構造 (改版)

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121800077
  • NDC分類 222.004
  • Cコード C1222

内容説明

宦官とは何か。身分差別のきびしい社会にあって彼らが後宮に奉仕し、皇帝の側近として権力を壟断し得たのはなぜか。これらの問いに対して、従来の通史は明確な解答を与えていない。本書は、この存在が過去四千年にわたる専制君主制と表裏して生きながらえた中国を中心に、その実体を初めて明らかにしたものである。この奇怪な組織の解明は、現代に対する新たな視点を与えるにちがいない。

目次

第1章 つくられた第三の性(宦官、この不可解なるもの;宦官の起源;去勢の仕方;宦官の生態;宦官の存在理由;君主の影、宦官;宦官の供給源;宮刑;宦官の特産地;宦官志望者の氾濫)
第2章 後宮の住人(百二十二人の后妃;一セットの婚姻制;恐妻家の誕生;紫禁城の内奥;宦官の職務;敬事房太監;横行する女官;宦官夫婦;宦官の末路)
第3章 帝国を滅ぼした二つの側近―前漢・後漢(宦官に膝枕する皇帝;妄執の母后;秘書の元祖、司馬遷;皇后になった宦官の娘;宦官組織の結成;皇帝と大臣の間;外戚と宦官;善意の悲劇;任侠な宦官;宦官時代)
第4章 女禍と宦官―唐(美と背徳の都、長安;新しい型の名君;空前絶後の女性;玄宗と高力士;近衛兵の掌握;初の宦官宰相;皇帝弑逆;宦官の君主観)
第5章 官僚と宦官―明(独裁君主の代行者;失敗した宦官抑制策;宦官学校;陰の内閣;清流と濁流;宦官党の制覇;最後の宦官)

著者等紹介

三田村泰助[ミタムラタイスケ]
1909年生まれ。1933年京都帝国大学東洋史学科卒。立命館大学名誉教授。専攻は清朝史。1989年9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomoichi

32
宦官の起源から去勢法・生態に始まり、前漢・後漢・唐・明の歴史を宦官を視点に読み解く作品。唐や明などあまり知らない王朝の話も面白かったが、この宦官という種族はやはり摩訶不思議で中国史で時々起こる狂気と正義の影に「宦官あり」ってところが私の興味をそそる。いやはや中国はやはりスケールが違うね。2018/06/14

佐島楓

28
想像を絶する内容だった。特に去勢の方法などは、おそらく女性しか読めないだろう。しかしその存在自体は歴史が古く、西洋でも行われていたこと、専門の執刀人が存在していたことなど、知らないことだらけでとても驚いた。なんといっても前世紀初頭まで、生き残っていらしたのである。中国の宮廷において重要な役割を果たしていた歴史的事実は記憶にとどめておくべき。2014/03/17

サケ太

24
宦官。多くの物語で悪として描かれることの多い、様々な国家に存在していた異形の存在。彼らは何者だったのか。宦官とはなんだったのか。その始まりから、どうやって「切り取ったのか」という方法まで。切り取った「宝」の価値も面白い。歴史的に重要な役割を果たした人物たち。キャラが濃い!!宮廷の様々な仕事を担った男たち。王朝の終焉からその姿を消したのは当然だが、頂きに立つ王たちにとってその存在はなくてはならないものだった様に感じた。2019/06/03

茉莉花

23
宦官とは去勢をした男性のことを言うが、去勢したら男性でもなくなるしもはや普通の人間でもない。ましては恋愛など出来るはずもないのにどうして宮刑以外で自宮する者がいるのだろうかと疑問に思い本書を手に取った。それは貧しさから来てると知った。人は簡単に富貴になれるものなら悪魔にも心を売れるんだなと思った。本当に恐ろしい。そう思うと昔の中国って本当に奇妙な風習が多いなと思った。それ以上に驚いたのは昔の中国って残虐な人が多い・・・。呂后の話は思い出しただけでもゾッとする。日本の方が大分まともじゃないかと思った。2015/12/31

りー

20
宦官を抜きにしては中国史を語ることはできない。そしてエジプト、ギリシャ、トルコ、インド、中国、朝鮮まで宦官のいなかった国は無い。中国では殷王朝が羌族を制服した時、支配を確実にするため大量の宮刑者を出し、生き残った者を王が神への供物として捧げたことが始まりだという。「羌」はズバリ、男根を刃物で刈り取る象形文字(←白川静)。手術の方法は悲惨の一言。この本のほとんどは各王朝と宦官の歴史をたどるものであった。何故日本に宦官が生まれなかったのか、という点はもう少し知りたかったが、宦官の悲哀に触れられる名著だと思う。2020/02/22

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