出版社内容情報
西郷の肉声を収録した唯一の『南洲翁遺訓』が作家 林房雄の名訳と解読により甦る。混迷の世を打開する珠玉の名言集〈解説〉原口泉
目次
序章(西郷は著作を残さなかった;庄内藩士との奇縁;「征韓論議」の真相;写真や画像を嫌った西郷)
本章“語録解釈”(廟堂;政事;「地下の同志」;人材;道は天地自然のもの;敬天愛人 ほか)
著者等紹介
西郷隆盛[サイゴウタカモリ]
1827~1877。幕末・明治維新の元勲、政治家で軍人。通称吉之助、南洲と号した。薩摩藩下級士族の出身。藩主島津斉彬の知遇を受け藩政に参画したが、島津久光の怒りにふれて、流罪となった。その後、復帰し京都での政治工作に奔走、薩長同盟や王政復古に重要な役割を演じ、東征大総督府下参謀として江戸無血開城を成功させ、戊辰戦争を指導した。1871(明治4)年、参議となり、廃藩置県に尽力したが、遣韓論を唱えて政府と対立し下野、1877(明治10)年、西南戦争に敗れて自刃した
林房雄[ハヤシフサオ]
1903(明治36)年、大分県生まれ。作家・文芸評論家。苦学しながら熊本の第五高等学校から東京帝国大学法科に進む。プロレタリア作家として出発し、26(大正15)年、治安維持法で検挙。33(昭和8)年、川端康成、小林秀雄らと「文學界」を創刊、34(昭和9)年に中央公論社から『青年』を刊行。36(昭和11)年に「プロレタリア作家廃業」を宣言した。戦後は白井明の筆名で匿名時評に新風を吹き込んだ。70(昭和45)年、三島由紀夫追悼集会の呼びかけ発起人代表となる。75(昭和50)年、死去。享年72(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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