出版社内容情報
地名は祖先からの“手紙”である。祖先たちの書かざる生活誌であり、体験した自然の記録である。叡智が詰まる宝庫を開けてみよう。
内容説明
地名は祖先からの“手紙”である。祖先たちの生活誌であり自然観察の記録である。スリリングで知的な“手紙”を読み解こう。
著者等紹介
柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875~1962。民俗学者。兵庫県出身。井上通泰の弟。松岡映丘の兄。東京帝国大学卒。農商務省に入省し、法制局参事官をへて貴族院書記官長を最後に官を辞し、雑誌「郷土研究」の刊行、民俗学研究所の開設などをすすめ、常民の生活史をテーマに柳田学とよばれる日本民俗学を創始。1949(昭和24)年学士院会員、同年日本民俗学会初代会長。1951(昭和26)年文化勲章受章。1962(昭和37)年、死去。87歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naginoha
44
野暮用にて地名を調べる必要が生じ図書館から借りた。 以下記録。「たて」「あて」など。2020/09/30
ophiuchi
11
地理好きを自任する私ですが、ちょっとついていけませんでした。2017/07/09
χ
2
地名の由来、意味にはまゆつば物が混じっていてそこはきちんと疑ってる。単語の起源までに想いが飛ぶがたまたまだろうからなぜなのか考えても答えは出ないだろう2018/08/03
いわもと
0
同じ地名の地域の地形を調べ、共通点から由来を調べるというのは考えもしなかった。そして、漢字からは推測しうる地名でも、意外と地名の由来は全く関係無いというのが驚いた。 ただ、戦前の文章で読むのに時間かかりすぎた。
mfmf
0
幾つかの小論文をまとめて一冊にしたもの。日本の地名の由来等について考察している。 元々日本人は農耕民族なので、土地が田として適しているかどうかを基準に地形などから地名を付けていった、という説を中心に展開している。さらに元々局所に付いていた地名が広範囲を指す地名になったり、当て字によって本来の意味が通らなくなっている等の説を展開している。 基本的に小字以下の話になるので、少しピンと来ないところもあるが、話としては面白かった。2018/09/14