出版社内容情報
「阿含経」「エピクテータス語録」を経て「歎異抄」に辿り着く清沢。その「精神」の骨格には「万物一体」が刻み込まれていた。
内容説明
「宗教とは信念のもの、学術の進展や時世の変遷には左右されない」主観主義に基づき宇宙万有を見通す精神主義の涵養を説く。
目次
精神主義
精神講話(抄)
教界時言(抄)
宗教哲学骸骨
在床懴悔録
著者等紹介
清沢満之[キヨザワマンシ]
1863~1903。真宗大谷派の学僧。16歳で得度し東本願寺育英教校に入学、さらに東京大学に進学し文学部哲学科を卒業し、1901(明治34)年、真宗大学(現大谷大学)初代学監(学長)に就任する。宗教と哲学を生涯のテーマとし、禁欲的修道生活をすごしながら独自の主観的信仰を説いた。精神主義、教学中心の立場から宗門革新運動を起こして門下生を育て、雑誌『精神界』を発刊するなど、日本仏教の近代化に尽くした功績は大きい
橋本峰雄[ハシモトミネオ]
哲学者、仏教家。1924(大正13)年生まれ。京都大学文学部哲学科入学後西洋哲学を学ぶ。30歳を過ぎて僧籍に入るも神戸大学で哲学、倫理学を講義した。京都・法然院第30代貫主を務め、1984(昭和59)年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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amanon
7
近代の仏教思想といえば、大拙のイメージがあって、専ら禅関係に特化したものという先入観を抱いていたのだけれど、浄土真宗の立場からこれだけ精緻かつ深遠な仏教哲学が存在していたということに驚かされた。とりわけ『〜骸骨』 』はまさに真宗の立場からの宗教哲学なわけで、しかも当時英訳が好評だったというのだから、それがどれだけ画期的かが理解できる。もっと長生きしていれば、大拙に並ぶ仏教思想家として、波多野に並ぶ宗教哲学の泰斗として並び称せられる筈だったのにと残念でならない。特に『〜骸骨』は大いに更なる発展の余地あり。2017/11/26
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