出版社内容情報
性善説や天命の思想、王朝交代の理論などで知られる孟軻の言行録。読み下し文、原文、口語訳、訳注に、近年の研究動向を伝える解説を付した。
内容説明
覇道を否定し、王道政治の理想を説く孟子の思想の論理性。
目次
梁恵王章句
公孫丑章句
滕文公章句
離婁章句
万章章句
告子章句
尽心章句
著者等紹介
貝塚茂樹[カイズカシゲキ]
1904年(明治37年)東京に生まれる。京都帝国大学文学部東洋史学科卒業。中国古代史を専攻。京都大学人文科学研究所教授、所長。1984年、文化勲章受章。1987年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふみあき
50
「第一巻 梁恵王章句 上」の第七章、斉の宣王のエピソードが特に印象に残っている。眼前を引かれていく生贄の牛に憐れみを覚えた宣王が、(まだ眼前にはいない)羊と替えさせたところ、「セコい」と家臣たちの不興を買った。それを聞いた孟子は、むしろ宣王の行為を「これぞ王道」と褒め称えた、という話だが、仁の道とは抽象的な個人からスタートするのではなく、近しく接して生まれる情からだ、という孟子の発想は、いかにもコミュニタリアンって感じで、なかなか考えさせられる。2024/11/26
Hiroki Nishizumi
3
抜粋はやむおえないが、選択が今ひとつな気が、、、2014/03/12
jiroukaja
2
全文はない。年代順に並べられているためか最初はちっとも面白くない。最後の方だけ何度も読みたい。2010/03/14
かじかじ。
1
『孟子』は儒教の重要な経典の一つで、戦国時代の思想家・孟子(もうし)が述べた政治や倫理についての考えをまとめた本となっている。著者の孟子は孔子の思想を受け継ぎ、儒教を発展させた哲学者で、「性善説」を唱え、「人は生まれつき善である」と考えていた。現代にも教訓となる考え方があり、自分を見つめ直す契機になった気がする。2025/02/25
yuya
0
性善説を唱えた人2019/05/22