出版社内容情報
エリートの道徳完成の学である朱子学的儒教を、庶民の道徳的実践の教えへと展開していった陽明学の精髄。
目次
伝習録 序
伝習録 上巻
伝習録 中巻(顧東橋に答えるの書;周道通に啓問するの書;陸原静に答えるの書;又(陸原静に答えるの書)
欧陽崇一に答えるの書
羅整庵小宰に答えるの書
聶文蔚に答える
訓蒙の大意を教読の劉伯頌らに示す
教約)
伝習録 下巻
著者等紹介
王陽明[オウヨウメイ]
1472~1528。中国、明代の思想家、政治家。諱は守仁、字は伯安、陽明は号。浙江余姚に生まれる。はじめ朱子学を学ぶがこれに飽きたらず会試にも落第、心落ち着かぬまま任侠、騎馬、文辞、神仙、仏教に次々と耽溺して道を求め彷徨する。28歳で進士に合格、官途につく。35歳、宦官劉瑾の意に添わず、ことばも通じない貴州竜場駅に流謫されたが、かえってこの地で大悟し、格物致知の新しい解釈を示す。やがて劉瑾の失脚により官界に復活、さまざまな功績をあげるかたわら、知行合一論を提唱し、門人も急激に増大した。57歳、広西の思恩・田州の乱を平定した帰途、舟中で急死した
溝口雄三[ミゾグチユウゾウ]
1932年(昭和7年)名古屋市生まれ。東京大学文学部中国文学科卒。名古屋大学大学院修士課程修了。東京大学教授を退官後、大東文化大学教授を務めた。東京大学名誉教授、中国社会科学院名誉教授、ハーバード大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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