中公クラシックス
東洋文化史

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  • サイズ 新書判/ページ数 442p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121600653
  • NDC分類 220.04
  • Cコード C1222

出版社内容情報

新しい東洋学を創造した湖南の「日本文化史研究」「先哲の学問」「東洋文化史研究」等主要論考を収録。

目次

日本文化史研究
先哲の学問
東洋文化史研究
支那史学史
目睹書譚
京大文科の創設
追想雑録

著者等紹介

内藤湖南[ナイトウコナン]
1866~1934。東洋史学者。秋田県鹿角郡(現・鹿角市)毛馬内町生まれ。県立秋田師範学校卒。『明教新誌』『日本人』『万朝報』の記者・編集者、『大阪朝日新聞』論説、『台湾日報』主筆など、言論界で活躍。かたわら独学で中国研究を深め、1907年40歳のときに京都帝国大学に招かれ、東洋史学講座を担当。京都シナ学の創始者として、多くの人材を輩出させた

砺波護[トナミマモル]
京都大学名誉教授、大谷大学文学部教授。中国中世史専攻。1937年、東大阪市生まれ。京都大学文学部史学科卒。同大学院東洋史専攻博士課程修了。京都大学教授退官後、2001年から現職
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感想・レビュー

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Aminadab

2
前半は『日本文化史』と『先哲』の抄録。続いて「宋から近代」論の初出論文が入っているのはありがたい。しかしいちばん面白かったのは「支那史学史概要」と「章学誠の史学」。朱子学にも考証学にもあきたりない湖南は、西洋近代史学に似た何かを宋以降の「近代」中国に見いだそうとし、見つけたのが杜佑と章学誠だったわけだ。敦煌発掘図書とのファーストコンタクト報告は素敵だが、1912年、瀋陽故宮所蔵文書の写真を撮りにいく話も臨場感あり。あと日露戦争回顧談が面白かった。2015/12/21

壱萬参仟縁

2
日本文化とは何ぞや? の問いは、今なお、世界文化の中でどのような位置づけになるのか、追究して止まないテーマ。著者の師匠は志賀重昂先生だったようだ(85ページ)。「八景」という風景は、瀟湘(しょうしょう)八景が蜀の時代の黄筌(こうせん)などがモチーフにしたようだ(91ページ)。そして、日本八景や近江八景とか言われるようにもなったようだ。さらに、日本各地にも独自な八景があるのだと思える。こうした八景の絵画をまちづくりに活かせないだろうか。国民や民族の文化の程度は文芸・芸術(237ページ)。京大文科の話も貴重。2012/12/09

(ま)

1
京都文科大学の設置と共に、関西文化の啓発に尤も必要なるは通俗講談の開設なり 京大東洋史学の開祖の講演・批評集・・・少しまとまりに欠けるかな・・・2022/06/16

かみかみ

1
中国史に古代・中世・近世・近代といった近代歴史学的な歴史区分を導入し、唐と宋の間に大きな制度的・社会的な変革があったとする唐宋変革論を唱えた中国史学の第一人者による論文・草稿集。今となっては古さが目立つが火山の裾野に着目した日本の風景に関する論文や、中国の史学史や富永仲基、杜佑に関する論文について勉強になった。2016/10/10

Ai Watanabe

1
大正に書かれた本なのに今の時代によく言われることを書いているのが興味深い。日本はアメリカに比べて遅れているという謎の大国コンプレックスは敗戦国意識から来たものではないようだ。日本の未来を見透かしたような鋭い指摘満載の本。2015/04/27

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