目次
人間のありよう(さまざまな手段でひとは似たような結果に行き着く;ほんとうの目標がないとき、どれほど魂は偽りの目標にむかってその情念を吐き出すか;われわれの幸福については死後でなければ判断してはならない ほか)
さまざまな様相(友情について;いろいろな匂いについて;年齢について ほか)
生きていく自己(哲学すること、それはどのように死ぬかを学ぶことだ;経験について)
著者等紹介
モンテーニュ[モンテーニュ][De Montaigne,Michel Eyquem]
1533~92。フランスの思想家。ボルドー近郊モンテーニュの商業市民系の貴族出身。1554年からペリグー次いでボルドーの法院で評定官をつとめる。68年父の死によりモンテーニュの領主となり、70年37歳でボルドー高等法院参事を辞し引退を決意、自邸の管理と読書の生活に入る。81年から4年間ボルドー市長。以後さらに執筆をすすめ3巻107章『エセー』新版を88年に刊行。この著作がフランス・モラリスト文学の礎となった
荒木昭太郎[アラキショウタロウ]
1930年(昭和5年)横浜市に生まれる。1953年、東京大学文学部フランス文学科卒業。東京大学教養学部教授を1991年に退官。その後東洋英和女学院大学社会学部教授を2001年まで務める。専攻はモンテーニュを中心とするフランス・ルネサンス期文学。東京大学名誉教授
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感想・レビュー
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ゴールドまであと933日
26
テーマ自体、ある程度、年齢を経た、いわゆる読書家、思索家の好むものが多い。翻訳ではあるが、日本人にも、読みやすく、わかりやすい。表現自体、原作者の書きぶり、考え方も文体に表れているのだと思う。このシリーズは、7まである。まだ、1からスタートしたばかり。先は長い、最後まで、じっくり読んでいきたい。15世紀のフランスとは思えない、現代に十分、通じる内容である。図書館が借りた本ではある。将来的には、自分で、買って、折に触れて、読書のよすがにしたい本である。古典として、洋の東西、時の古今を問わないいい本である。2022/04/12
いとう・しんご singoito2
8
全体の6割を3分冊に配列し直した本の第1分冊。訳が辛すぎ。第2分冊P7「記憶力についての論議に関係することがこれほどしっくりはまらない人間はいない」という訳文を青空文庫の関根訳は「およそわたしくらい記憶の話をするのがふさわしくない男はない」としている。つまり本書の訳は主語がないので誰のことを言っているのか、次の文を見ないと分らないのだ。抄訳の上にあまりに辛い訳文なので他の翻訳に乗り換えます。2023/11/07
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