出版社内容情報
松本人志は、なぜ30年近くにわたってトップに立ち続けていたのか。そして「ポスト松本」時代のお笑いとテレビは、どう変わるのか。
内容説明
なぜ30年近くも、トップに立ち続けていたのか。エンターテインメントは、どう変わるのか。
目次
第1章 「松本人志性加害疑惑」を読み解く(性加害疑惑の経緯;裁判で事実は明らかにならない? ほか)
第2章 松本人志とダウンタウンが絶大な力を持てた理由(なぜダウンタウンだけが勝ち続けられたのか;吉本興業の東京進出の最大の功労者 ほか)
第3章 「痛みを伴う笑い」は悪なのか?コンプライアンスを再考する(芸人に良識が求められる時代;「人を傷つける笑い」に拒否反応を示す若者たち ほか)
第4章 衰退の一途をたどるテレビに未来はあるか?(松本人志の「お笑いがしたいです」発言への違和感;テレビは不便だから見られない ほか)
第5章 お笑いはどこへ向かうのか(松本騒動でお笑い界は「幕末」に入った;一発屋芸人が出て来ない理由 ほか)
著者等紹介
ラリー遠田[ラリートオダ]
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。専攻は哲学。テレビ番組制作会社勤務を経て、フリーライターに。在野のお笑い評論家として、テレビやお笑いに関する取材、執筆、イベント主催など、多岐にわたる活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
94
著者はフリーライター、お笑い評論家のラリー遠田さん。松ちゃんの性加害問題を軸(性加害問題を読み解く・松本人志とダウンタウンが絶大な力を持てた理由)に、後半はこれからのテレビ界、お笑い界のコンプラや今後への見解、提言。『芸人・松本人志の足を、人間・松本人志が引っ張っている』『現代は番組側の意向を汲んでより最適に立ち回る「地動説芸人」多いので天下取りが少なくなるかも』2025/04/01
あっか
40
新刊。納得度と共感度が高くて一気読みしてしまった。松ちゃんの性加害問題を軸にはしているが、ダウンタウンを主とした現在のお笑いとテレビ論が語られていて、ほうほうそうなんだ、でも確かにそう言われれば…と面白く読んだ。芸人の表芸だけでなく裏側のドキュメンタリー含めてお笑いとして見たい、は正にその通りで、だからこそこういう本が読みたいし芸人さんのエッセイもめちゃくちゃ出版されているんだろうな(そして読んでいるわたし。笑)。芸人・松本人志の足を、人間・松本人志が引っ張っている、という表現が珠玉。2024/10/26
akihiko810/アカウント移行中
21
ダウンタウン松本の性加害問題を軸に、性加害問題を読み解き、また松本とダウンタウンが絶大な力を持てた理由を考察。後半はこれからのテレビ界、お笑い界のコンプラや今後の展望を提言。印象度B+ 松本は時代に合わせてお笑い界でのポジションを変え(トッププレイヤーからお笑い界全体のリーダー的立ち位置へ)、「天下」に君臨していたが、性加害問題で舞台から消える。お笑い界は今や「幕末」の動乱期で、プレーヤー(芸人)主導の番組は消え、スタッフ主導の番組となり、ここからは「天下人」は出てこないだろうという読み。 2025/06/27
かめりあうさぎ
17
初読み作者様。起点は松本人志氏の性加害疑惑ですが、そこからここまで彼が権威を振るうようになった過程や背景を、後半はお笑い界とテレビバラエティの今後というところまでの持論へと展開。読みやすかったです。芸人・松本人志の足を、人間・松本人志が引っ張っているという見解がこの人ならではの切り口。アップデートできていないと言えば軽く思えるかもしれないけど、そもそも人を傷つけて良い時代なんて無いと思うんですけどね。やっぱり人としての資質の問題なんだと思うので、時代云々より当然の帰結だと思わざるを得ないかな。2024/12/22
緋莢
12
2023年末に発売された『週刊文春』での報道をきっかけに浮上したダウンタウン・松本人志の性加害疑惑から 始まり、これまでの松本人志とダウンタウン、テレビの未来などについて書いた本。<今回の騒動では、芸人としての松本が人間としての松本に足を引っ張られているように感じる>、<芸人・松本が好きだからこそ、その活動の邪魔をしている人間・松本にはきちんと責任を取ってもらいたい>という部分が とても印象的でした(続く2025/07/13
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