出版社内容情報
薩摩藩の下級武士の家に生まれながら、戊辰戦争の活躍で西郷隆盛に引き立てられ、幕末の激動の時代を生き抜いた川路利良。大久保利通の信頼も得て、維新後に警察の創設を任され、フランス視察を経て、日本に近代的警察機構を作り上げる。しかし、新政府の方針を巡り、西郷と大久保が対立。川路は、大恩人である西郷の敵となり、政府軍を率いて西南戦争へ赴く――。日本という新しい国家と警察組織に一身を捧げ、初代大警視(警視総監)まで上り詰めた男の生涯を描く。
内容説明
武家の末端に生まれながら、幕末の動乱で名を上げ、明治日本の新国家樹立に参画。自らの命を賭して警察機構を作り上げ、「大警視」まで上り詰めた男。その激動の生涯。警視庁創立150年。
目次
序章 幕末の動乱(与力・川路正之進;「貧乏に負くるこっが恥でごわす」 ほか)
第1章 新国家の樹立をめざして(薩英戦争で得たもの;文久の政変 ほか)
第2章 戦火の中の新政府(比志島抜刀隊の誕生;大政奉還から王政復古の大号令へ ほか)
第3章 東京警視庁の誕生(官軍、方向を転ず;“川路の睾丸”の由来 ほか)
第4章 “大警視”の生と死(相相次ぐ長州人の汚職;征韓論争と川路の立場 ほか)
著者等紹介
加来耕三[カクコウゾウ]
大阪市生まれ。歴史家、作家。奈良大学卒業後、同大学文学部研究員を経て、現在は著作活動のほか、テレビ・ラジオ番組への出演や、番組の時代考証、企画・監修に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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