中公新書ラクレ<br> 川路利良 日本警察をつくった明治の巨人

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中公新書ラクレ
川路利良 日本警察をつくった明治の巨人

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121508072
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1221

出版社内容情報

薩摩藩の下級武士の家に生まれながら、戊辰戦争の活躍で西郷隆盛に引き立てられ、幕末の激動の時代を生き抜いた川路利良。大久保利通の信頼も得て、維新後に警察の創設を任され、フランス視察を経て、日本に近代的警察機構を作り上げる。しかし、新政府の方針を巡り、西郷と大久保が対立。川路は、大恩人である西郷の敵となり、政府軍を率いて西南戦争へ赴く――。日本という新しい国家と警察組織に一身を捧げ、初代大警視(警視総監)まで上り詰めた男の生涯を描く。

内容説明

武家の末端に生まれながら、幕末の動乱で名を上げ、明治日本の新国家樹立に参画。自らの命を賭して警察機構を作り上げ、「大警視」まで上り詰めた男。その激動の生涯。警視庁創立150年。

目次

序章 幕末の動乱(与力・川路正之進;「貧乏に負くるこっが恥でごわす」 ほか)
第1章 新国家の樹立をめざして(薩英戦争で得たもの;文久の政変 ほか)
第2章 戦火の中の新政府(比志島抜刀隊の誕生;大政奉還から王政復古の大号令へ ほか)
第3章 東京警視庁の誕生(官軍、方向を転ず;“川路の睾丸”の由来 ほか)
第4章 “大警視”の生と死(相相次ぐ長州人の汚職;征韓論争と川路の立場 ほか)

著者等紹介

加来耕三[カクコウゾウ]
大阪市生まれ。歴史家、作家。奈良大学卒業後、同大学文学部研究員を経て、現在は著作活動のほか、テレビ・ラジオ番組への出演や、番組の時代考証、企画・監修に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ジュンジュン

12
薩摩の人。下級武士出身ながら、西郷や大久保の引きもあり、幕末の動乱で出世の糸口を掴む。出身母体が下層の為、軍人にはなれず、警官に。それでも腐らず、視察したフランスの警察制度をモデルに組織確立に尽力。「日本警察の父」と呼ばれる。生涯はよくわかったが、不満点もある。副題にもある”日本警察をつくった”部分。もう少し掘り下げて欲しかった。2024/03/05

Go Extreme

1
幕末の動乱:貧乏に負くるこっが恥でごわす 絶体絶命の窮地に追いつめる学問 水戸学より異端な学問 新国家の樹立をめざして:薩英戦争で得たもの 文久の政変 江戸町奉行の誕生 支配違い 八丁堀の実態 薩摩藩の方向転換 戦火の中の新政府:大政奉還→王政復古の大号令 江戸総攻撃中止の真相 東京警視庁の誕生:廃藩置県の実施と奸物・山縣有朋 欧米使節団パリへ 日本の警察制度の始まると戦後 大警視の生と死:長州人の汚職 征韓論争 巡査の理想と実態 大久保の最期と川路の進退伺 二度目の欧州出張 大警視=川路に与えられた肩書2024/02/21

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