出版社内容情報
「舌切り雀」には商売の厳しさが、「浦島太郎」にはあなたの定年後が、「花咲かじじい」には部下の使い方が、「雪女」には夫婦の現実が、「すっぱいぶどう」には競争社会の身の処し方が書いてある! 大人こそ寓話を読み直すべきだ。長く重い人生を軽やかに生きるための知恵が詰まっているのだから……。グリム、イソップから日本の民話、寓話まで。計20話の読み解きを収録。スピーチのネタにも使える一冊。
内容説明
人生に必要なことはすべて寓話にあった!どんな苦しい時にも役立つ寓話の「読み方」、教えます。
目次
プロローグ 現代に昔話のページを開く意味
第1章 ギスギスした弱肉強食社会を知る(新自由主義の中で心が折れないために 「すっぱいぶどう」;競争社会のあさましさ 「蜘蛛の糸」;インフルエンサーと大衆「兎と亀」;兎は文春砲?許してくれない「世論」の恐怖「かちかち山」)
第2章 競争社会の作法(「ほっこり」の中に貫かれるシビアな商品経済の論理 「手袋を買いに」;差別と道理とお金をシンプルに教える 「山ねこおことわり」 ほか)
第3章 競争社会の人間性(いじめの構造 「白雪姫」;秘密は自分の口から漏れる 「因幡の白兎」 ほか)
第4章 寓話、昔話を読む意味(特別な体験をすると、引き返せなくなる 「注文の多い料理店」;植民地支配の非対称性 「桃太郎」;危険なニヒリズムを排除せよ「藪の中」)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒業後、NHK入局。報道記者として事件、災害、教育問題を担当し、94年から「週刊こどもニュース」で活躍。2005年からフリーになり、テレビ出演や書籍執筆など幅広く活躍。現在、名城大学教授、東京工業大学特命教授など計6大学で教える
佐藤優[サトウマサル]
作家・元外務省主任分析官。1960年東京都生まれ。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。2005年から作家に。05年発表の『国家の罠』で毎日出版文化賞特別賞、翌06年には『自壊する帝国』で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Carlyuke
gtn
Katsuto Yoshinaga
'75s'85s
ごへいもち
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- 和書
- 地球環境の変容