中公新書ラクレ<br> 動物園・その歴史と冒険

個数:
電子版価格
¥1,012
  • 電子版あり

中公新書ラクレ
動物園・その歴史と冒険

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月13日 04時09分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 325p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507136
  • NDC分類 480.76
  • Cコード C1220

出版社内容情報

人間の野望が渦巻く「夢の世界」へようこそ。動物園は、18世紀末のヨーロッパに誕生した。しかし珍種を集めて展示する「動物コレクション」は、メソポタミア文明に遡るほどの歴史をもつ。近代に入ると、西洋列強は動物を競って収集するようになり、「未開人」の展示は人気を集めた。果ては「恐竜」の捕獲や絶滅動物の復元計画も登場。異国風建築から、パノラマ、サファリ・パークやテーマ・ズー、ランドスケープ・イマ―ジョンまでのデザインの変遷をたどりながら、動物園全史と驚異の冒険譚を描き出す。

内容説明

動物園は、18世紀末のヨーロッパに誕生した。しかし珍種を集めて展示する「動物コレクション」は、メソポタミア文明に遡るほどの歴史をもつ。近代に入ると、西洋列強は動物を競って収集。動物といっしょに「未開人」まで展示し人気を集めた。果ては「恐竜」の捕獲や絶滅動物の復元計画も登場。異国風建築から、パノラマ、サファリ・パークやテーマ・ズー、ランドスケープ・イマージョンまでのデザインの変遷をたどりながら、動物園全史と驚異の冒険譚を描き出す。

目次

第1章 王都に響きわたる咆哮―古代~近世の「動物コレクション」
第2章 動物園の成立と、そのユニークな文化
第3章 恐竜、ドラゴン、「未開人」―野心的な展示をめぐる冒険
第4章 動物園の世界大戦
第5章 動物のおうちは「バスルーム」?―戦後の発展と高まる批判
第6章 新たな地平を求めて―「支配をあらわす場」から「共生をあらわす場」へ

著者等紹介

溝井裕一[ミゾイユウイチ]
1979年兵庫県生まれ。関西大学文学部教授。関西大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門はひとと動物の関係史、西洋文化史、ドイツ民間伝承研究。『水族館の文化史―ひと・動物・モノがおりなす魔術的な世界』(2018年)で第40回サントリー学芸賞“社会・風俗部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

82
檻中心の動物園から、画期的なパノラマ展示のハーゲンベック動物園、その後のサファリ・パーク、テーマ・ズーへと動物園の進化の歴史がよくわかる。デズモンド・モリスが「われわれは動物園を持つべきか?」と問うたのは1968年だが、その後、動物の福祉・権利、種の保存などの課題と向き合いながら、我々は答えを見出しえたのだろうか。上野動物園のゾウたちが戦時猛獣処分を受けた話は有名だが、20世紀終盤の湾岸戦争やボヘニア・ヘルツェゴビナ紛争でも同じことが起こっていたことにハッとする。人間の身勝手さは、今も変わっていない…。2021/02/19

サケ太

18
支配、権力、娯楽、保護。動物園は時代とともに意味合いを変化させていった。軍隊と動物園の関係、動物に園の環境を強いるという意味、動物園の存在意義。なんだが、動物園に行きたくなる一冊。今までの視点と違ったものが見れそう。2021/03/26

Arisaku_0225

13
2021年出版.著者は『水族館の文化史ーひと・動物・モノがおりなす魔術的な世界』など人と動物の関係について多くの書籍を出している.本書は動物園,すなわち動物を集め,来館者に見せる施設の歴史にスポットライトを当て,古代から現代(コロナ禍)まで概観する.印象的だったのは,第4章の「動物園と世界大戦」.人間都合で生死が決定しがちな動物園の展示動物が戦争の影響でさらに殺され(市民の安全の為),利用され(市民の「模範」となるため,芸をさせる),出征させられたという史実は動物好きとしては筆舌に尽くしがたい気持ちになる2025/05/12

さとうしん

12
第1章で前近代の王侯による動物コレクションについて概述し、第2章以降は近現代の動物園の歴史へと移るが、動物園が所有者の富と威信と結びつき、支配を現す場であること、そして「ノアの箱船」を体現するなどの思想性が込められていることは、近現代に至っても変わらなかったということが見えてくる。また「かわいそうな象」のような状況は過去の話ではなく、世界各地での紛争によって再現され、そしてコロナ禍によっても再現されつつあるという。人間の自然観、世界観が表れた場として、動物園に対する視点を提示している。2021/01/22

jackbdc

10
動物園の過去を知ると、その未来はどんなものだろう?とか、近縁の植物園、美術館や博物館の過去と未来はどうなるのかな?とか色々妄想も広がった。個人的な理解としては、動物園の歴史を所有者と意義の観点で整理すると、所有者に関し絵は時の権力者から国家を経て民衆へ移行しており、将来的には人間以外の自然界、例えばアニマルウェルフェアの言説のような動物の権利も意識される割合が増していくのだろうと感じた。意義については見世物(消費)から教育(投資)へ変遷して、将来は種の保存(投資)の役割も担う流れにあるのだと理解した。2022/01/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17207463
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品