出版社内容情報
禅の世界は「過去」も「未来」も存在しません。あるのは「今」という一瞬だけです。その一瞬一瞬を丁寧に生きる。人生を豊かなものにしてくれるシンプルな生き方とは何か? 美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれます。過ぎ去った過去をあれこれ思い起こすのではなく、未だ来てもいない未来に思いを寄せるでもなく、一生懸命に現在という時間と向き合っていく。その心の在り方、美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれるのです。幸せと不幸せ。それはすべて心がつくりだしています。不安や悩み、心配事さえも心の現れに過ぎないのです。
内容説明
ひとつのことに執着せず、自分がやるべきことに集中できているのが無心です。世間がどれだけ騒がしくても惑わされず、自分がやるべきことを見失わずにやれるようになるのです。邪念、我欲、煩悩、執着から離れたところに無心があります。他のことはいっさい考えず、自分の本分を全うする。無心になっているからこそ気がつけること、感じられることもあります。自分の心をコントロールできるようになることが、いまの社会では求められているはずです。本書は、そのヒントのための手引き書です。
目次
第1章 人は誰でも「無心」になれる(無心になれば「人」は集まり「結果」につながる;雑念は認めて、追いかけずに手放す ほか)
第2章 「般若心経」の教えと「禅的思考」(あなたの中にもある「仏性」;『般若心経』に学ぶ「空」と「色」 ほか)
第3章 おだやかな心になる作法―「呼吸」と「坐禅」(雨の日には、雨の日の良さと意味がある;苦しい時期にも動じない ほか)
第4章 「孤独」を大切にしながら、人と「つながる」(「孤独」と「孤立」;損得勘定を持ち込まない付き合い ほか)
第5章 「病い」や「老い」、そして「死」とはいかに向き合うべきか(「老い」に寄り添い、「死」を拒まない;「どうせ」ではなく「もしかしたら」と考える ほか)
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本文化に根ざした「禅の庭」を創作する庭園デザイナーとして国内外で活躍。主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテルラウンジ・日本庭園、ベルリン日本庭園など。2006年「Newsweek」日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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