中公新書ラクレ<br> 無心のすすめ―無駄なものをそぎ落とす

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中公新書ラクレ
無心のすすめ―無駄なものをそぎ落とす

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121507112
  • NDC分類 188.84
  • Cコード C1295

出版社内容情報

禅の世界は「過去」も「未来」も存在しません。あるのは「今」という一瞬だけです。その一瞬一瞬を丁寧に生きる。人生を豊かなものにしてくれるシンプルな生き方とは何か? 美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれます。過ぎ去った過去をあれこれ思い起こすのではなく、未だ来てもいない未来に思いを寄せるでもなく、一生懸命に現在という時間と向き合っていく。その心の在り方、美しい心がけこそが、人生を豊かなものにしてくれるのです。幸せと不幸せ。それはすべて心がつくりだしています。不安や悩み、心配事さえも心の現れに過ぎないのです。

内容説明

ひとつのことに執着せず、自分がやるべきことに集中できているのが無心です。世間がどれだけ騒がしくても惑わされず、自分がやるべきことを見失わずにやれるようになるのです。邪念、我欲、煩悩、執着から離れたところに無心があります。他のことはいっさい考えず、自分の本分を全うする。無心になっているからこそ気がつけること、感じられることもあります。自分の心をコントロールできるようになることが、いまの社会では求められているはずです。本書は、そのヒントのための手引き書です。

目次

第1章 人は誰でも「無心」になれる(無心になれば「人」は集まり「結果」につながる;雑念は認めて、追いかけずに手放す ほか)
第2章 「般若心経」の教えと「禅的思考」(あなたの中にもある「仏性」;『般若心経』に学ぶ「空」と「色」 ほか)
第3章 おだやかな心になる作法―「呼吸」と「坐禅」(雨の日には、雨の日の良さと意味がある;苦しい時期にも動じない ほか)
第4章 「孤独」を大切にしながら、人と「つながる」(「孤独」と「孤立」;損得勘定を持ち込まない付き合い ほか)
第5章 「病い」や「老い」、そして「死」とはいかに向き合うべきか(「老い」に寄り添い、「死」を拒まない;「どうせ」ではなく「もしかしたら」と考える ほか)

著者等紹介

枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。大学卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本文化に根ざした「禅の庭」を創作する庭園デザイナーとして国内外で活躍。主な作品に、カナダ大使館、セルリアンタワー東急ホテルラウンジ・日本庭園、ベルリン日本庭園など。2006年「Newsweek」日本版にて、「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

18
何ももたずに生まれ、何ももたずに死ぬ。どんな人生を歩んだところでそうした在り方が変わることはないのに、あっという間に終わってしまう生と死の間で無駄な欲に溺れ惑わされ焦燥感に支配されてしまうなんて、とても愚かで悲しいことなんだという気づき。拘りや欲を少しずつ手放していく。どんなモノにもヒトにもコトにも執着せずに生きていく。そこを目指し至る過程で、それでも捨てきれない何かが見つかることもあるだろうし、それこそが自身が生きる理由だと確信することもあるだろう。まずは放下する勇気を。2021/05/13

なななな

10
枡野さんの本はすでに何冊か読ませていただいていますが、あらためてゴールデンウィークを機会として読ませてもらいました。いろいろな方がいろいろな言い方をしているにしても、大切なことってやはり共通しているような気がします。自然体で生きていきたいモノです。2021/05/03

クレイン

8
自分自身の日々を振り返るきっかけになりました。ありがとうございました。まだまだ自分にはできてないこともありますが、この本を参考に1つずつ積み重ねていきたいなと思う今日この頃。2021/01/21

しま

4
色々とためになりそう。取り入れたいことは取り入れようと思ったが、特に仕事関係のアレコレは綺麗事だと思った。私は修行の身というわけではないので、都合のいいとこだけつまみ食いさせてもらおうと思う。2023/11/13

ikedama99

4
朝に読む本。また少しずつ少しずつ読み進めた。枡野さんの言葉にも考えさせられるが、取り上げられている禅語もまた考えたり、書きとめたりするものあった。「一息に生きる」これが大切だと感じている。2021/07/20

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