中公新書ラクレ<br> さよならインターネット―まもなく消えるその「輪郭」について

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中公新書ラクレ
さよならインターネット―まもなく消えるその「輪郭」について

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121505606
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C1204

出版社内容情報

空気となったインターネットはむしろぼくらを閉じ込める。今こそ「輪郭」を取り戻す旅に出かけよう。その世界が消えてしまう前に。

内容説明

あらゆるものを変化させたインターネット。しかし常時接続、無線接続、IoTでその姿は消失し、自由と可能性に満ちた「世界」は閉ざされつつあると著者は警告する。ネットに人生を捧げた著者は、今なぜ別れを告げるのか?やってくる未来の姿とは?これは、その「輪郭」を取り戻すための思想の旅。

目次

前章 インターネットが消える前に
第1章 やさしかったその世界―ユーザーからプラットフォーマーになるまで
第2章 さよならインターネット―その輪郭を喪失するまで
第3章 輪郭が失われた世界―まだそこは信頼に足るものだったのか
第4章 インターネットは「社会」の何を変えたか
第5章 インターネットは「私たち」の何を変えたか
第6章 ぼくらはインターネットの輪郭を取り戻せるのだろうか

著者等紹介

家入一真[イエイリカズマ]
1978年、福岡県生まれ。CAMPFIRE代表、起業家。学生時代、いじめがきっかけでひきこもりに。就職後も対人関係に悩み「誰も合わずに仕事がしたい」と起業を決意。自宅でレンタルサーバーサービス「ロリポップ!」を提供開始。株式会社paperboy&co.を創業後、2008年、当時最年少でジャスダック市場へ上場。退任後は「CAMPFIRE」「BASE」などのウェブサービスを立ち上げ、取締役に就任。渋谷「ON THE CORNER」などのカフェ運営も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

77
冒頭にパソコン通信のことが書かれていた。ダイヤルアップ回線でピーヒョロという音が懐かしい。といってもこの20年間でとても早いスピードと機能で進化を続けているインターネット。初期の頃はインターネットに入るという表現が今はインターネットと同体になっている。1日がネットで始まりネットで終わる。ネットで物を買う、売る。多くの場面で人の息づかいがすごいスピードで減っている。その一方これからの世の中は不透明だ。いずれインターネットと言う言葉が無くなると思う。その時人は何をしているのだろう・・・2017/05/27

hatayan

43
90年代からネット起業家として活躍してきた著者が過去を振り返りつつ望ましいWebとの接し方を考える一冊。 自由の象徴ですらあったWebは今や権力による監視や閉塞が幅を利かせており、むしろ我々はそれを望ましいものとして受け入れている。その結果未来は予測可能になり、新しい可能性と出会う可能性は失われる。だからこそ、Webの外から飛び出して、偶然や孤独に身を委ね自分と向き合う時間を確保できないか。 あたりまえになった「検索」や「いいね」からあえて離れることで世界を広げる可能性があるのではないかと説きます。2019/05/30

アコ

32
よかったけど少し冗長で疲れた。第6章がすべてでは。ネットにどっぷりつかっていると「物事を知らない」ことを実感する機会が減るし、検索だけを続けていても目の前の世界が大きく変わることはない。…冷静に考えると恐ろしい。加速的拡大するネットサービスなのに、利用者が無意識のうちに自分の好みばかり選んだ結果、個々人の世界が縮小されていくとは皮肉なもんだ。2ちゃんねるからSNSへ移り、承認欲求や自意識の発露といった匿名性の変化は興味深い。しかし著者が立ち上げたサービスの多さに改めてびっくり!2017/11/29

Kentaro

24
本書はインターネットが要らないといっているのではなく、インターネットを越える概念としてエクスターネットという造語で表すような世界観を常に追い求めている。 そして、著者が世に出してきたサービスは世の中がこうなって欲しいとか、社会がこういう方向に進んで欲しいといったことに対する解決策を考え、サービスとして提供する。そしてそのサービスにみんなが集まってくる。 いわゆるプラットフォームを作り上げています。 誰もがプラットフォーム的解決策を実行していくことで生きやすい世界が開けてくるのだと締め括ります。2019/04/05

ケー

22
黎明期から福岡でパソコンをいじり続け、起業をし、失敗し、そして今なおネットの世界をフィールドに活躍する著者による日本のインターネット史とも言える本。著者は全く顔もわからない人と交流し、世界と繋がれるからこそネットを愛していた。しかしそれを卑近にし、ローカル化したのがSNS。勿論SNSを世界と繋がるために使うユーザーはいる。だが、近年はLINE、Instagram、Facebookなど、より身近な人と繋がるためのSNSの登場。その流れに寂寞感を覚える著者。これからのネットを考えるうえでも参考になる好著。2019/05/16

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