中公新書ラクレ<br> クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか―「熱狂」と「冷笑」を超えて

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中公新書ラクレ
クール・ジャパンはなぜ嫌われるのか―「熱狂」と「冷笑」を超えて

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  • サイズ 新書判/ページ数 261p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504913
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1236

出版社内容情報

オタク官僚と呼ばれた著者が文化・歴史・政策・実態から論ずる、クール・ジャパン検証の決定版。あなたはその先に何を見つける?

内容説明

クール・ジャパン周辺に漂う不満。なぜ人は実態を知らないままに嫌い、反発するのか?かつて「オタク官僚」として政策の最前線に立ち、オックスフォードで研究を続ける著者が文化、社会、歴史、政策、そして海外の実態から縦横無尽に論ずる。クール・ジャパン検証の決定版!

目次

第1章 クール・ジャパンの「憂鬱」
第2章 クール・ジャパンはどう「嫌われる」のか
第3章 クール・ジャパンの「過去」と「現在」
第4章 クール・ジャパンの「海外における実態」
第5章 クール・ジャパンの「政策」
第6章 クール・ジャパンの「未来」

著者等紹介

三原龍太郎[ミハラリョウタロウ]
1978年生まれ。2003年東京大学教養学部卒、同年経済産業省入省。WTO通商交渉担当、知的財産権法改正担当、米国コーネル大学大学院への留学等を経て、クール・ジャパン政策を推進するクリエイティブ産業課発足時メンバーの一人として世界中を駆け回る。2012年に退官後は、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、明治大学国際日本学部非常勤講師などを経て2013年より英国オックスフォード大学人類学部博士課程在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

めいけふ

6
クールジャパン政策というきっかけで国と対話し支援してもらうってことがカウンターカルチャーであるアニメや漫画にどんなものをもたらすのだろうか。確かに考えなしに拒否するのは間違いだと思うし、消費者は消費するだけ、制作者は作品を作るだけな状況は打破して欲しい。2014/05/04

Porco

5
タイトルが「誰に」嫌われるのかを示していないので誤解されるかもしれませんが、「日本の人(主にアニメやマンガのファン)に」嫌われている、という問題意識から書かれている本でした。その原因を詳細に分析したうえで、海外(米国)では、アニメというのは積極的に情報を取ることでかろうじて楽しめるような状況で、そんなことをするのは一部の人にかぎられ、アジアのエスニックな文化だとも捉えられている、というような現状を教えてくれます。で、経産省は本当は何をしたいのかという政策の基本方針を解説する本です。2015/03/11

まゆまゆ

5
クールジャパンがなぜ批判されるのか。クールでない、ジャパンでない、ジャパンが絡むとクールでない、という論考は興味深い(笑) 結局コンテンツ産業を輸出する政策ってことなんだろうけど、ネットでの批判が空気となって今や条件反射で嫌われている、と。文化を輸出するって発想からそもそも間違っている気がするけどね……2014/06/11

多分、器用です

4
クールジャパンっていうか、アニメ産業の海外事情など非常に興味深く読めた。2015/01/12

くりりんワイン漬け

4
海外での折衝を常に行う私からみたあくまでも私見であるが、どれだけ我々の産業の輸出を経産省が国として支援をする仕組みを作っても、おおよそ唯一の大問題がある。それは自動車業界には考えもつかないことであろうが、コンテンツ業界の海外進出に対する気概のなさである。ことあるごとに権利関係が複雑だからという呪文を述べることで自らの気概の無さを隠そうとしている。 クールジャパンの名前はこの際どうでもよいことで、この政策の目的とする日本のクリエイティブ産業の輸出促進により、クリエイティブ産業収益を増加させることで、当該産業2014/12/30

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