中公新書ラクレ<br> 古事記 いのちと勇気の湧く神話

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中公新書ラクレ
古事記 いのちと勇気の湧く神話

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  • サイズ 新書判/ページ数 259p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121504234
  • NDC分類 913.2
  • Cコード C1295

内容説明

性と糞尿と殺戮だらけで破天荒なのに、古事記は読者を癒し、生きる力を与えてくれる。本書は国生みの神話や因幡の白ウサギ等の粗筋を軽妙に紹介し、古典エッセイスト独自の着眼で、わが国最古の文学に日本の原点を見出す。

目次

上巻 神々の物語(天地創造―「責任者不在」の原点;スサノヲの物語―「匿名と嫉妬」の世界;大国主の国作り―ゆるくて曖昧な日本人の性愛の原点;天孫降臨と初代天皇への道―「空気を読まなきゃ生きていけない日本人」の原点)
中巻 初期天皇の物語(血なまぐさい初期天皇の物語―「女嫌い」と「世間体」の原点;「英雄」倭建命の真実―自己主張は身を滅ぼす、の原点;揺れる天皇家―「根回し」が重きをなす日本社会の原点)
下巻 道徳(仁徳天皇)と力(雄略天皇)で王権強化

著者等紹介

大塚ひかり[オオツカヒカリ]
古典エッセイスト。1961年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

お涼

20
『古事記』の解説書。『神様の御用人』を読んで興味を持ったので読んでみた。予想外に性と排泄物と騙し合い殺し合い満載な内容だった。自己主張はよろしくない、空気を読めって、神様の世界からあったというのが驚き。【図書館本】2019/09/14

ひこうきぐも

15
図書館で借りる。「本の本」の書評で知る。「優れた古典は実用書だと私は考えているのですが(略)傷ついた心身を奮い立たせ、心身の奥底に残る生きる意欲に火をつけてくれるからです。文学の役割とは、本来こういうものではなかったか。」(P5)古事記の新たな見方、解釈が興味深くて楽しい本でした。2013/09/01

コスヤ

7
読むのに凄く時間がかかりました。面白かったし古事記に興味が湧いています。でも、ただでさえ神さまの名前ややこしい中に、この字にはふりがなをうってほしい漢字(跋扈とか讒言とか)が読む妨げになり…自分の不甲斐なさを恨むと共に、いやこんな字分からへんやろとも思ったり、漢字辞典を片手に…戦いました。あと例え話に法然とか出て来て、私にはさっぱりで。人なのか何かの熟語なのか…!また調べ…。長い名前の神さまとか突然略すからとっさに誰か分からない。最後に神さま系図発見。早く知りたかった‼ですが古事記好きになった。2017/03/16

あんこ

6
「エロ糞尿ドロドロ」が個人的な古事記の印象でした。しかし、そんな中にも空気を読む文化とか、自己主張がはっきりしすぎて失脚した話だったり、親子愛のエピソードなど、現代の日本人も共感できる、というか原点がたくさんありました。良くも悪くも、昔からこうだったんだなあと思います。日本のミステリーの原点である神功皇后の話なんて知れば知るほど謎は深まるし、古事記って本当に興味深いです。2015/08/08

ohashi

5
古典から学びたい。自分の頭を使って、知恵を絞って。自分の結論は、なにを読んでも同じようなものになってしまう。つまり、生と死は隣り合わせ。というもの。そこから、学ぶこと。ありふれた幼稚なことだけど、死ぬ気で頑張れば道は開ける、というようなこと。しかし、『古事記』に関する本からこんな感想をえるとは。神話ってオールスターキャストで、なんか、幼い頃から慣れ親しんだ、ジャンプみたい。2014/02/25

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