内容説明
幻の国産小麦を求めた著者は農家の人たちや職人などと巧みな人間ネットワークをつくり、現代的なツールも駆使。平凡な主婦のひとり起業のドラマと、そこで得た知見の数々を本書は伝える。
目次
まえがき 父の夢を追って、農家とはじめたパンづくり
第1章 ないないづくしのビジネスモデル
第2章 ネットワークを活かして
第3章 農家との出会い
第4章 パン屋プロジェクト
第5章 パンのことをもっとよく知るために
第6章 手づくりのたのしみ
あとがき パンからつながるソーシャルビジネス
著者等紹介
大和田聡子[オオワダトシコ]
有限会社ワルン・ロティ代表。1963年東京生まれ。小学校より盛岡で育ち盛岡第一高校卒業。最終学歴は茨城大学人文学部心理学科。結婚・出産後、目黒区の洗足の自宅にて、天然酵母&国産小麦のパン屋「ワルン・ロティ」を開業し、2003年よりひとりで営んでいる。ワイン、チーズに関して、日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー、チーズプロフェッショナル協会認定チーズプロフェッショナル、ビアテイスターの資格を有し、ワインレッスン「パンとワインのおいしい夕べ」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りう
3
著者の父親が東北農試で開発した「コユキコムギ」をパンにして売りたい、という明確な目的のあるパン屋開業の話。幼児ありの専業主婦が週末だけ自宅店舗から始めるという小規模起業。法人化、フランスでの修行、生産者農家さんとの繋がりなど必要なツボを押さえていて、いわゆるビジネス開業屋の手口にも乗らず、堅実な経営スタートに見える。国産小麦農業の現場、販路あれこれ、実際の開店前後の経緯、家庭でのパンの焼き方などもあり。2020/09/19
Yoshie S
2
起業したい人向けではないと思う。私もそういうつもりでなかったので楽しく読めました。笑。ビジネスモデルとしてはかなり特殊。稼ぐではなく、ソーシャルであったり、こういうやり方もあるというモデルかも。そもそも起業=稼ぐという概念が偏向的なのかもしれません。特定品種へのこだわり、このパンを、というパッションとモチベーションは素晴らしいし、起業したい人には参考になるかも。小麦や酵母、パンの製法についてはとても参考になりました。2016/11/10
qohya
1
主婦がパン屋を起業する話。前半は起業の話、後半はパンの話。5W1Hを使って書かれた、前半の、何を起業するか、のところで、好きなものじゃないと、って書いてたけど、後半のパンの話見てると、パン好きなんだなー、と思いました(笑) 毛越寺でパン食べてみたい。2015/02/21
asanosatonoko
1
専業主婦が一から始めたパン屋起業物語。時系列的に不明なところも多々あるが、父親の死をきっかけにパンを焼き始め、それが商売になったということだ。儲からねばビジネスではないという資本主義社会に小規模ながら理想論で頑張り続ける姿はなかなかすごい。2014/06/07
Namiko
1
ほとんどがご自身のパンの話なので、起業の本と思わなければ楽しく読めます。2011/06/28