内容説明
北朝鮮で金正日の専属料理人となった著者には、「将軍の子どもたちの遊び相手」という重大な任務もあった。間近に接した“次期指導者”はいかなる人物だったのか。すべてを明らかにする。
目次
第1章 ジョンウン大将、ついに姿を現す
第2章 金正日ファミリーの実像
第3章 なぜ三男が後継者なのか
第4章 ジョンウン体制を支える側近たち
第5章 核、拉致、処刑
第6章 北朝鮮はどこへ向かうのか
著者等紹介
藤本健二[フジモトケンジ]
元・寿司職人。1982年に初めて北朝鮮に渡り、平壌の日本料理店で働き始める。一時帰国後、87年に再訪朝し、ほどなく金正日本人に請われて、専属料理人となる。以来、都合13年間を北朝鮮で過ごす。2001年決死の脱北に成功し、日本に帰国。03年にその体験をまとめた著書『金正日の料理人』を発表。現在もテレビ等で北朝鮮に関する証言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ただの晴れ女
2
ロイヤルファミリーに、最も近いところにいた日本人。(あ、引田天功も接触してるかな?)次男と三男、側近であるチャンソンタクの人柄がリアルに伝わる。後継者がジョンチョルでなかったのは、女絡みのスキャンダルが原因だと思ってたけど、それだけでなく、穏やかな気質が指導者にあってなかったのかなー?しかし、いくら次の後継者が改革意識をもっていても、軍部が力をもっている限り難しいのでは。あと金正日影武者説を否定するなら、根拠を示してほしかったなぁ。2011/09/04
Emkay
1
著者は「金正日の元料理人」としてしばしばマスコミに登場する人。先入観を取り去ることができれば、驚くくらいおもしろい本。2010年出版。金正日の健康不安が明らかになり、三男の金正恩が後継者だとされていたころに出た。北朝鮮に渡ってから2000年ごろに至るまでの13年間の北朝鮮生活の体験談をまとめている。難しいことは書いていない。もっとおぞましくて破廉恥なこともあったはず。が、この本の魅力はきわめて等身大のスタンスで書かれていること。あまり何も考えずに北朝鮮に渡った性格がそのまま出たような見聞録だ。2013/01/08
リョウ
1
金正恩の幼年期を知る数少ない日本人が、北のファミリーについて語った本。著者が語る無邪気な姿と現在の傍若無人な振る舞いをするのが同一人物とは思えないが、やはり今の姿が本性なのだろうか。2013/06/14
ぷりん
1
北朝鮮研究者ではなく、実際に住み、金家を中心とした幹部たちと接することで経験したこと、感じたことが書かれているので他の北朝鮮本よりエッセイに近く、読みやすいかもしれない。しかし、そのぶん主観が大いに入る。 やはり、近くで暮らすと金正日もいい人に感じるのだろうか。マスコミで報じられるような異常者としては描かれていない。2012/08/01
地頭悪男
1
北朝鮮の状況を変えることは並大抵の努力ではどうにもならない。既得権益にしがみつく輩(党/軍幹部)が多数いるだろうから。ジョンウンがいかに北の民主化/近代化をすすめようとしても、障壁がたくさんあるのではないだろうか、既得権益がいる限り。しかもその既得権益は世襲されているというのだから。2010/11/18
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