内容説明
アドラーの知恵は、他人とどう付き合ったらいいのか、という悩みに明快な指針を示してくれる。本書は、悩ましい人間関係のなかにある現代人に、多くの示唆を与えるだろう。
目次
第1章 アドラー心理学の基本
第2章 自分自身のことで困った
第3章 友人との関係で困った
第4章 職場の人間関係で困った
第5章 恋愛関係で困った
第6章 夫婦、パートナーとの関係で困った
第7章 親子関係で困った
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行してアドラー心理学の研究をしている。現在、京都聖カタリナ高校看護専攻科で心理学の、近大姫路大学看護学部で生命倫理の非常勤講師をつとめる。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
126
人の悩みは全て、対人関係。人と比較し自分を嫌い、人前で緊張し怖くなり、人を意識し疲れ果てる。私も一度はどん底に落ちた一人です。悩みを自ら作りだし、闇から脱け出せなくなり、人のせいにしてしまう。そんな自分が嫌いになる。思考の悪循環です。嫌いな自分も好きな自分も認め、目の前のやるべきことをやり、小さなことでも変われた自分に気づくことがきっかけとなり、新たな小道が拓ける。人が変わることを期待するのではなく、自分が変わることを期待する。難しいようで、その小さな経験を積み重ねた結果、少しは生きるのが楽になりました。2020/05/27
パフちゃん@かのん変更
62
基本として、「悩んでも始まらない」「なぜ悩むのだろう」「過去を問題にしない」「『悪いあなた、かわいそうなわたし』をやめる」「今、何ができるか」「変われるのは自分だけ」というのがあって、あとは様々な事例の質問に対する回答という形式。分かったような分からないような・・・?親は子どもの問題を解決することはできないが放任するのも良くない。2014/10/23
morinokazedayori
43
★★★★職場、夫婦、親子などで困ったことが起きた時にアドラー心理学ではどういう考え方で乗り切るのか、ケース毎に解説されている。「今ここ」を大切に生きることと「誰の問題か」を考えることで、多くの問題に対処できそう。2017/08/29
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
35
ベストセラーの「嫌われる勇気」の予約人数があまりに多いので、こちらを先に読了。今までに読んだどの学説とも違うアプローチだ。個人の課題は、たとえ子供であっても個人のものであり、親といえども他人が干渉すべきではない、というように、西洋の個人主義の根幹にあるキビシイ考え方のように私には感じられた。著者が重要視しているのは「自由」ということなのかな。個人の体験も交えて語る内容は重みがあり、参考になる点も多々あるのだが、個人的にはもっと暖かい、そしてあいまいなモノの見方の方が最近は好きかもしれない。2014/08/03
テト
22
とーっても分かりやすくて読み易かったので、アッと言う間に読了♪自分の思考や感じていた事はアドラーに近いんだと再認識した。だけど私は誰の前でも同じだなぁと思っていたんだけど、誰の前でも同じ人は居ないと書いてあって、そういう人が居るなら生きにくいはず。との言葉に目から鱗だった!自分らしく生きると決めてから、生きにくさを感じた事がなかった私は、やっぱりある程度は合わせて居るのかなぁ?自分が楽な具合に合わせて居るんだとしたら私って凄い!なんて自分で自分を褒めてみたりして。此れからもずっと役に立たつ一冊になりそう☆2017/02/13