出版社内容情報
世界一安全で巨大なチャイナタウンが、なぜ横浜で成立したのか。唐人街と呼ばれた初期の中華街から歴史を辿り、その謎を解き明かす。
内容説明
大震災、空襲、国共分裂と、幾度となく消滅の危機にさらされながら、華僑の知恵と努力で蘇ってきた横浜中華街。世界で最も安全なチャイナタウンが成立するまでの、波瀾の歴史を紹介する。
目次
序章 「落葉帰根」―はじめての中国人
第1章 加賀町警察署物語
第2章 中華街誕生―熱気と混沌の世界
第3章 華僑は革命の母―燃え盛る革命の足跡
第4章 中華街炎上―大地震と戦火
第5章 カオスが街を支配した
第6章 街を練り歩いた“紅衛兵”―国共分裂
第7章 日本に広がった中華料理
第8章 中華街を彩った人たち
終章 中華街の住人たちの素顔
著者等紹介
田中健之[タナカタケユキ]
1963(昭和38)年11月5日、福岡市生まれ。拓殖大学日本文化研究所附属近現代研究センター客員研究員を経て、岐阜女子大学南アジア研究センター特別研究員。ロシア科学アカデミー内、全ロシア日本研究会研究員。孫文の日本亡命などを支援した玄洋社初代社長・平岡浩太郎の曾孫にあたり、黒龍会の内田良平の血脈を継ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
29
黒船来航あたりから、歴史的背景を元にきちんと描かれている本でした。もう少しさらっと読めるものかと思っていたので、ちょっと面喰った感じでした。中華街に行くことはほとんどないのですが、神奈川県民として中華街の歴史くらいはさらっておいてもいいかな、と思って読みました。2015/03/08
らっそ
8
中華街の歴史を軸とした、開国後からの日中関係史。戦後の混乱期についてはIKURAちゃんがラジオで少し話していたので興味はあったけど、想像以上にカオスだった。内容とは無関係だが著者の勤務先が拓大で、曾祖父が玄洋社初代社長というのが味わい深い2020/01/19
ゆふいん
2
横浜開港当時からの歴史と共に中華街を紹介していて分かりやすかった。次は現在の中華街に関するルポを読んでみたいと考え、物色中。2009/11/11
Carol
1
横浜に華僑の人たちが来たのって、開港の時だったんだ!知らなかった〜!そして、中国・台湾・日本の外交がどんな状態かによって、中華街の人たちは大変な想いをしていたんだな…。私は物心ついた時にはもう今の中華街の雰囲気で楽しいところというイメージしかなかったけれど、明治・大正・昭和初期・戦後と様々な困難を乗り越えて今の姿になっていることを知れてよかった。いつも食べ物しか見ていなかったけれど、次は関帝廟も見てみたいと思った。2022/08/11
GEO(ジオ)
1
横浜中華街の歴史について書かれた本。最初は中華料理の街ではなかったとか。2010/07/17
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- 和書
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