出版社内容情報
刻々と治安が悪くなる時代の変化を肌で感じながら、検察・法務人生をすごした著者本人でしか語れない、現代史がここに語られる。
内容説明
現場検事の頃の回想から、検察トップ時代の大事件の経緯まで、検察・法務の現代史を語ると同時に、日本人の民族性など幅広い視座から、裁判員制度に至る司法改革の歩みを論ず。
目次
第1章 検事は面白い
第2章 検察と政治の間で
第3章 日本の原風景
第4章 深まる法化社会
第5章 万民参加の時代
終章 過去から未来へ
著者等紹介
但木敬一[タダキケイイチ]
昭和18年7月埼玉県生まれ。東京大学法学部卒。昭和41年司法試験に合格し、東京地方検察庁検事を振り出しに現場を経験したのち、法務省にて大臣官房長、事務次官などを歴任。平成16年東京高等検察庁検事長、18年検事総長。20年定年退官し、現在弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こぶたとともに@こぶrin☆永遠の17歳
1
本書前半では、検察官・法務官僚として遭遇した事件・事実の紹介とそれに対する著者の感想という形で進む。本書後半では、著者自身の日本人観を交えながら、一連の司法制度改革や今後の司法全体の方向性についての考えを述べる。著者の日本人観や欧米社会に対する見方と司法制度改革の進むべき道との結論の間に、大きな論理的飛躍があるように感じる。調書中心裁判や精密司法の問題点を鋭く指摘する場面もあるが、「何の生産性もない金融工学なるものが・・・」(134頁)などの表現を見ると、著者の識見に疑問を持ってしまう。2011/09/04
おっぱっぴ~
0
裁判官2010/01/07