中公新書ラクレ
テレビ救急箱

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502742
  • NDC分類 699.04
  • Cコード C1295

出版社内容情報

地デジ時代を眼前に控えてもなお粗製濫造のやまぬ業界を、名コラムニストが斬る。手当て可能か手遅れか。一家に一冊、置き薬にどうぞ

内容説明

オカルトで客を集め、スポーツを食い散らかす。地デジ時代を眼前に控えてもなお、業界の粗製濫造ぶりはやまぬ。広がる傷口は手当て可能か手遅れか。帰ってきた名衛生班オダジマ。広がる業界の傷口に、66連発の荒療治。

目次

第1章 傷だらけのバラエティー―こんなテレビに誰がした(メジャーになれない「ちい散歩」;「Gの嵐!SP」のやりすぎ感 ほか)
第2章 TVホスピスにほえろ!―お迎えを待つ患者たち(「キャスター」というブランド臭;アナウンサーは北朝鮮に敵わない ほか)
第3章 業界の好物は三つのS―政治、宗教、スポーツで胃もたれに(首相候補たちの茶番劇;消えた“月9”第三話 ほか)
第4章 毎日が仁義なき騙し合い―めまいや耳鳴りがするなら正常です(ひな壇タレントの涙そうそう;北朝鮮コメンテーターは動揺しない ほか)
第5章 いつかキラキラする日―テレビに未来はあるか(テレビ界の黒い献立表;ドラマ視聴習慣の現在 ほか)

著者等紹介

小田嶋隆[オダジマタカシ]
コラムニスト。1956年東京都生まれ。早稲田大学教育学部を卒業後、食品メーカーの営業職、小学校の事務員見習い、ラジオ局AD、アマチュアロックバンドの座付き作詞家など、さまざまな職を経て、売文業者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

76
『テレビ標本箱』に続く小田嶋隆のテレビ批評集第2弾。内容は2006年〜08年のもの。地デジ以前のものだ。だから地デジ化の話題もちらほら。前作に続いて明石家さんまには批判的だが、2015年現在もさんまは盤石なのだと思うと改めて著者の意見を聞きたい。テレビコラムをずっと書いてほしい人だ。小田嶋隆がよく問題にするのは同調圧力や暴力化。後書きにあるが「やんちゃ」という露悪を危惧している。私はバラエティは好きだ。バラエティはよくPTAの槍玉に上がるが、その気持ちもわかる。お笑いは大概、悪影響するものだ。2015/04/02

ちくわん

11
2008年の本。昔のような、割りと最近のような。明らかに違うのは、テレビの出演者。亡くなった方、辞めた方、テレビに出ることができなくなった方。それにしても「テレビ」の力は弱くなった。ラジオやコタツよりも先に無くなってしまうかも。危なかったのは、本書の構成。最初が余りにもつまらなかったので読まずにTSUTAYAに持っていくところだった。2019/04/13

takeapple

10
『テレビ標本箱』の続編にあたる、讀賣ウイークリー連載コラムの単行本化したもの。標本箱よりもさらにテレビの劣化度が際立つ。テレビ業界は本当に資本主義の権化のようなものだから、日本型資本主義の劣化状況がわかるんだなあ。それがそのまま政治や経済、社会の失われた30年なのだろうし、最早後進国日本のお寒い状況で、小田嶋隆さんは、それへの警鐘をずっと鳴らしていたんだねえ、さすがだ。ニコ動について取り上げた回があるけれど、一番地上波的なのがニコ動なのかもね。2022/08/07

あちゃくん

3
オダジマさんはほんとうにTBSが好きなんだなと感じました。2010/10/23

abebe

2
ちょっと昔のテレビ批評だけど今でも面白く読める。小田嶋さんが消えて欲しい人たちは今はもう消えているね。流石です。2015/03/04

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