出版社内容情報
人間というものはいやなものだなあ」。そうは思いつつも我々のより良き生の為に遺された金言の数々を繙く。現代日本人必携の格言集。
内容説明
「人間というものはいやなものだなあ」―そう思いつつ死の間際までペンを握り続けた当代随一の毒言翁。似非正義を嗤い、今人の独創を戒め、古人の言に倣った賢人の金言の数々を一冊に。
目次
人悉凡愚―バカにバカと告げてあげるための至言
無為自然―つむじ曲がりで居続けるための毒言
悪男悪女―女子を見くびり、男子を茶にする時のための独語
一家散開―家人の御託など聞きたくない時の捨て台詞
常在戦場―泰平の逸民に活を入れたい時の決め台詞
余生亦楽―面白きことの無き世を面白く過ごすための金言
著者等紹介
嶋中労[シマナカロウ]
1952年埼玉県川越市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、出版社に勤務。月刊誌の編集長を経て、フリーに。その後は、主夫業もこなしつつ、各雑誌で食文化に関するルポルタージュや辛口コラムを旺盛に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
16
私に多大な影響を及ぼしたコラムニスト、山本夏彦さんの語録です。週刊新潮の写真コラムが有名ですが、週刊誌は一時文春は毎週買ってた時期は有ったが、新潮は買わなかったので銀行で読む位でした、だが総合誌の『諸君』は一時かなりの時期買ってたので、コラムは毎回楽しみでした。まず一読を薦めます、それで合わないと感じた方はもう読む必要は無いです。お気に入りの題は『もと美人たちは残念に思っている』『客というものは常にだしぬけに現れた』『私はわが国はアメリカの属国または植民地だとみている』この本であの世の翁と又会話しました。2025/06/08
ハッチ
2
★★★★★痛快!!2008/05/30
ispanoman
2
好悪がはっきりと分かれるのが山本夏彦の残したもののようだ。けれど、若くして人生に達観した経験は代えがたいもので、読み考える価値があるのではないか。そう、著者は言っているようだ。2013/03/29