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中公新書ラクレ
学校のモンスター

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  • サイズ 新書判/ページ数 315p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121502582
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C1237

出版社内容情報

学校が壊れている! 若者はなぜ「成長」しなくなったのか。親はなぜ学校に食ってかかるのか。なぜ教師は辞めたがっているのか―

内容説明

個性の過剰な尊重、対学校のクレーマーと化した親、「オレ様」化を許す“自由な”おとな社会の歪み…。40年の現場体験を通して、子どもの変化と格闘してきた著者のリアルな認識が満載の本。

目次

第1章 学校から逃げ出す教師たち
第2章 おとなになろうとしない!
第3章 教師VS生徒、学校VS親の現場
第4章 さよなら「金八先生」
第5章 「自立」とは何であろうか
第6章 成長しなくなった若者をめぐって―速水敏彦、水谷修を批判する
第7章 「モンスター」たちに蹂躙される学校
第8章 ポストモダン空間のなかの子ども
第9章 自立や自主や独立を求めることは、実はとても非人間的である
第10章 「オレ様」を超えて

著者等紹介

諏訪哲二[スワテツジ]
「プロ教師の会」代表。日本教育大学院大学客員教授。1941年千葉県生まれ。東京教育大学卒業。現場教師として、埼玉県立川越女子高校などの教諭を歴任し、2001年3月に定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

14
★★☆☆☆ 学校という教育の場で、今や教師を悩ませるのは子供よりむしろ、その親になってしまったような感じがある。だからといって昔は良かったという懐古主義的になるのも違う気はするが。本書はそんな諸々の問題について述べる一冊。内容が哲学的に議論されていることもあってか、幾分まどろっこしい部分もある。また、批判や指摘が多い一方で筆者自身の主張はあまり見られないのが残念なところ。2020/01/29

ネコ虎

11
 素晴らしい本だ。教育書というより社会哲学、近代文明批評、戦後知識人批判の書というべきか。近代とは、個とはといった基本思想を戦後キチンと捉え切っていなかった。そのツケがこども・若者に典型的に表れてしまった。「この私」とその私を見る私という反省意識が内面化されて初めて近代的な「私」が形成されるのに、現代の子供には「この私」しかなくなった。この私が世界の中心であり、正義であり、絶対だという全能感を持つ幼児性がかくも拡大してしまった。ここには個のもろさがあり、共同体に支えられない限り不安定であると諏訪は言う。2016/12/16

Humbaba

7
かつて,教員とは非常に尊敬される存在であった.しかし,今や教員はサービス業に従事する人間に過ぎなくなりつつある.親が子供を信用することは正しい.しかし,その信用が盲信にならないように注意する必要があるだろう.2013/02/13

しらい

3
先日図書館で借りて読了。もう一度読む、もしくは購入をしておきたい。今ぼくが抱えている課題(意識をしているが、言語化できない。適切な語彙をもっていない)の解決の補助的な役割を果たす1冊だと感じた。2016/01/19

ねっしー

1
現在の社会や子どもの実態を過去と比べ、周りから見た「私」を意識せずに、自然なありのままの「この私」で生きている人が増えたと指摘している。内容も批判する視点も理解できる。しかし、「この私」で生きる若者にどう対応していかねばならないのか、著者自身の考えがほとんど書かれていないのはいかがなものか…。他著者の批判だけでなく、具体的な策も示してほしかった。2014/09/06

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